読書生活 

本もときどき読みます

自殺 生きるのがつらい

 新聞に出ていました。成人の4人に1人が「自殺したい」と考えたことがあるとのこと。

 全国20歳以上の男女3千人を対象に実施。23.6%が「本気で自殺したいと考えたことがある」とのこと。

 自殺をどう乗り越えたのかを聞いたところ、「趣味や仕事で気を紛らわせるよう努めた」(36.7%)、「身近な人に悩みを聞いてもらった」(32.1%)が多かったとのこと。

 あなたは、死んではいけません

「井崎!貴様には家族がいないのか。貴様が死ぬことで悲しむ人間がいないのか。それとも貴様は天涯孤独の身の上か。答えろ、井崎!家族は貴様が死んで悲しんでくれないのか!それなら死ぬな。どんなに苦しくても生き延びる努力をしろ!」

「永遠の0」の主人公、宮部の台詞です。 

  あなたが死んで悲しむ人は必ずいます。もし家族が健在であれば、必ずあなたのことを思っています。もしご健在でなかったとしても、あなたのご両親は、あなたの祖父母様は、あなたの曽祖父母様は、あなたが死んだら悲しみます。私は、親になって知りました。もし「自分の息子が死ぬ」というような事態になったら、それがどれだけの苦痛か、ということを。ましてや自殺だなんて。

 息子の身を案じた時、私は、はじめて自分の親、祖父母、曽祖父母のたどってきた道を意識することができました。私自身が、この、細々とではあるけれど、脈々と続いてきた流れのひとつであることを自覚しました。また、自分の子どもだけでなく、まだあっていない孫にも幸せであってほしい、そして、会うこともないだろう、ひ孫や玄孫に何かあったら、とんでいって背中を押してあげたい、支えてあげたい、追い風をふかせてあげたい、そう思いました。

 新聞によると、

悩みやストレスを感じたとき、相談や助けを求めることにためらいを感じる人は48.6%いたとのこと。 

 人に「助けてくれ」と言いづらい雰囲気があります。

「自分のことは自分でする」

「責任は俺がとる」

「誰にも頼らず生きることができる」

「自立した人間になる」

 これらの言葉が、今、目指したい人間像の一つとなっている気がします。私は、声を大にして言えます。「私は一人では生きられない」と。そして、「誰にも頼らず生きることができる」という人間が好きではありません。 

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 東野圭吾は、「手紙」という作品の中で、自殺を否定しています(というより、自殺を否定する人物を描いています)。その理由は、「周囲に人間に「自殺者の遺族」という苦しみを与えることになる」というものです。

 ちょっと待て、自殺しちゃだめだ。 

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