読書生活 

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働かなければ生きていけない

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    働くことが嫌いです。でも、働かないとお金を得られません。お金がないと食べられず生きていけません。お金がなくても働かないで暮らす方法はないものか、と考えてみました。

 まず思いついたのは、狩猟採取で生きていくことです。食べ物を買わずに自分でとる、はたしてこれが私にできるのでしょうか。

 部屋から庭を見ました。雑草と木が生えています。食べられそうにありません。少し足をのばして海や川で魚や貝をとり、野原で動物をとり、山できのこや山菜や木の実をとるのはどうでしょう。

 問題は、私にそれらをとる技術や毒を見分ける知識がないことです。冒頭の写真は、フリー素材から「きのこ」の写真を拝借したのですが、この写真のきのこが食べられるきのこなのか毒きのこなのか、さっぱりわかりません。何しろ、キャンプはおろか、潮干狩りすら行ったことがないので。

 もう一つ大きな問題があります。日本では、野鳥をとって食べたら法律違反になるでしょうし、海に潜ってイセエビやサザエをとれば漁協が黙ってないと思います。川でアユを釣っても同じでしょう。

 エコライフという言葉を聞いたことはありますが、本当にエコロジカルな生活をするのはとても難しそうです。そういえば、昆虫はとるのが簡単でしかも誰にも怒られないと聞いたことがあります。ただ、昆虫だけで生きていけるのかあやしいものです。やっぱり働かないで生きていくのは難しく、働いてお金を稼いだ方が楽そうです。

 労働と言ってもその形態はさまざまで、会社に行かない働き方もあります。ネットの普及により自宅で仕事をする人が増えたと聞いたことがあります。しかし、それが許されるのは、個性的で独創的な能力をもった方々だけで、凡人ができることではありません。

 また、肉体労働、と言っても誰かがお金を払ってくれなければ意味はありません。庭に巨大な穴を掘り続けてもお金は手に入りませんし、「野球が自分の天職だ」と毎日バットをふりまわしても、手のひらが多少厚くなるくらいでしょう。ほとんどの人は、本人が一番やりたい以外の労働でお金を稼いでいるのだと思います。

 くそう、やはり会社に行かなければいけないのか。労働は美徳である、なんていうことを言う人が多いこの社会では、働くことに喜びを見出せない人は、何か欠陥人間のように言われがちです。ひどい話です。

 さて、どうしますか。働くのがいやで仕方がありませんが、働かなければいけません。「心を込めない」で働く、これどうでしょう。上司も客もみなロボットだと思って働く、これ、今日から試してみます。