読書生活 

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人工知能が企業の面接担当になったら、うつ病歴がある人は即不採用になるんじゃないか?

 ブログの題が、今回わたしが言いたいことのすべてですが、それだと記事にならないので補足します。

 人工知能の発達が目覚ましい。わたしの大好きな将棋でも、人口知能に勝てる人間が一人もいなくなりました。まだまだ先だと思っていたのに。なんですか、ディープラーニングって。わたしが子どものころ必死に覚えた「矢倉」や「棒銀」を、彼らは一瞬で身につけた(将棋の定石の話なのであまり気になさらず読み飛ばしてください)。彼らは眠ることもなくひたすら学習を続けます。まさに自ら学び続けます。今世紀末には、ターミネーターの「スカイネット」が本当に現実に出てくるのではないでしょうか(人工知能が人類を敵とみなして総攻撃することで始まった混沌とした世界が、「ターミネーター」の世界観です。これも知らない方は読み飛ばしてください)。

 その人工知能が、社会の様々な場面で活躍していると言います。今後20年間で、今ある職業の半数が人工知能にとってかわられるというニュースも聞きました。ホテルの受付、レジ打ち、タクシー運転手…。失業者があふれるじゃないか、と思ったら、今の子どもたちが大人になる20年後、今はないその頃の社会のニーズに対応して生まれた職業に就いているというニュースも聞きました。人工知能にとってかわられて消えてしまった分、新しい仕事ができるらしいです。

 ただ、単純作業や簡単なやりとりが主となる仕事は人工知能が行うので、今はない新しい仕事といっても、その仕事にはかなりの創造性や様々な対応力が求められるわけで、そんな人材がそう簡単にうまれるとは思えないんですよ。ホテルマンが人工知能に変わられるんですよ。多少どころかそうとうのやり取りは人工知能がこなすことになりそうです。しかも、創造性ってそう簡単には育ちません。 

yama-mikasa.hatenablog.com 

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 人類に創造性を育てるより、人工知能の発展のスピードの方がはるかに速いのではないでしょうか。20年後にできると言われている今はない仕事にも、ディープラーニングで勝手に学び続けた人工知能がつくのではないかと心配しています。

 で、今回の題です。「人工知能が面接官をやったら」。ネットで見た記事です。 

新卒採用にAI=「ワトソン」が選考ーソフトバンク

 ソフトバンクは29日、新卒採用の選考に、IBMの人工知能(AI)システム「ワトソン」の日本語版を活用すると発表した。5月以降に応募者が提出するエントリーシートの内容評価に使う。2018年4月以降に入社する総合職志望者が対象。約400人を審査する見込みで、ワトソンが合格を出せば、面接などに進む。
 人事担当者による確認作業の時間を短縮できるほか、評価基準を統一して公平な選考ができると期待している。これまで680時間かけていた作業が、75%減の170時間になる見通しだ。
 評価基準を作るため、16年12月以降に受け付けた約1500人分のエントリーシートをワトソンに学習させた。ワトソンが合格基準に満たないと判断した人については、人事担当者が内容を確認し最終的な合否判定をするという。
 ワトソンは、11年に米人気クイズ番組で人間のチャンピオンを破り有名になった。(2017/05/29-19:01)

 そもそも人間の評価ほど創造性が求められる仕事はそうないのではないか、と思うのですが、そこはおいておきます。

 人工知能が新卒を評価する。その、評価基準ってどういうものなのか、ということをふと考えました。そのエントリーシートには何を書くのでしょう。学歴や既往歴などは当然その一番最初にくるものなのでしょう。そしたら、現在うつの人はもちろん「うつあけ」の方たちも即アウトとなるのではないでしょうか…。

 新卒採用ということですから、そんな若さなら「うつぬけ」もないのでしょうか。みなさん、どうでしょう。もう、やり直せない社会になるわけです。きっと、たぶん。