読書生活 

本もときどき読みます

「どの記事が読まれるか」これは本当に難しい

鯛を狙った仕掛けではなく、イカを狙った仕掛けに鯛が食いついた話

  先日こんな記事を書きました。 

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 この記事とは全く関係ない記事なので、怖い目で読まないでください。

 『読書生活』というブログタイトルですが、アクセス数アップを狙って、公開される映画に合わせた記事をよく書きます。魚釣りのイメージです。狙って仕掛けを投入し、その時を待つ。思惑通りアクセス数がアップしたこともありますし、その逆もありました。その顛末についてはこちらにまとめたので、お時間のある方はお読みください。 

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 今回は、アクセス数は少し上がったのですが狙って書いた記事じゃなかった、という話です。魚釣りに例えると、鯛を狙った仕掛けにちっとも当たりがなく、イカ狙いの仕掛けになぜか鯛が食いついた、というところです。はじめてのことなので書きとめておきます。 

さあこい、『西郷どん』

  今年の大河ドラマが西郷隆盛を扱った『西郷どん』と知ったのが、去年の春頃でした。林真理子の原作は読んでいませんが、司馬遼太郎の『翔ぶが如く』はきっちり読んでます。でも、この本、そんなにおもしろくなかったんですよ。わたしだけかな?『燃えよ剣』とか『国盗り物語』の方が好きです。

『西郷どんの金玉はかぼちゃサイズ』という記事を投入する

  『西郷どん』はやってきます。歴史好きなのでこの機会を逃したくありません。でも、『翔ぶが如く』はあまり好きではない!まじめに書いても読んでもらえないと思い、おふざけ路線の記事を書きました。これです。 

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 自分で言うのもなんですが、金玉がかぼちゃくらいの大きさっておもしろくないですか?以下、この記事を「金玉」とします。

 そして、ときは流れ、夏、秋、冬、そして新年…。ちっともあたりがない!「金玉」、全く読まれません。おもしろいと思っていたのはどうやらわたしだけのようです。世間の西郷ファンを怒らせたのか?

「『翔ぶが如く』はつまらない」というつまらないまじめな記事を投入する

  あせったわたしは、『西郷どん』の放送前日に2つ目の記事を投入しました。これです。 

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『翔ぶが如く』はおもしろくない、という内容です。さきほどの仕掛けは大河ドラマを見るであろう真面目な方々の興味を引かなかったのか、と反省し、まじめに書いたわけです。以下、この記事を「まじめ」とします。そして、大河を待つわたし。

 その日、わたしは裏番組のイッテQを見てました。林真理子の原作は読まない、ドラマも見ない、これでアクセス数を増やそうなんて虫が良すぎますね。

のびるアクセス数、ヒットしたのはどっちだ?

 あきらめていたのですが、1月8日(日)の夜、9時頃からアクセス数が増え始めました。放送終了から1時間あたり200件くらいあったんじゃないかな?たいしたことないって?そんなことないですよ。これはわたしの『読書生活』の中ではビックヒットですよ。スマートニュース頼みじゃない、狙った検索記事ですから。結局その夜3時間で500位アクセス数をいただきました。

 さあ、どっちだ。食いついたのは「金玉」か「まじめ」か。チェックすると「金玉」は500のうちの20くらい。「まじめ」にいたっては、3くらいです。なんだ、3って。

 「金玉」も「まじめ」も違う。じゃあ、何がヒットしたのか?答えはこれです。

鹿児島弁 暗号  

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 これでした。吉村昭の名作『深海の使者』の感想です。「金玉」の一週間前に書きました。

 この本、おもしろいんですよ。暗号が米軍に完全にばれてることを知った日本軍は、鹿児島弁を暗号に利用しました。日本とドイツの間の暗号です。日本には鹿児島弁を話せる人間はたくさんいますが、鹿児島弁の使い手がドイツにいるのか、ということで探したら、いたんです。鹿児島出身でドイツの日本大使館に勤務している人間が。

 いきなりそんな大役を命じられてテンパる大使館員。もう長いこと鹿児島どころか日本にも帰ってない。しかも早口でって(ネイティブ鹿児島弁を早口で言えっていう命令でした)。聞き取れなかったらどうしよう、自信ない(涙)…という話です。これ、どうなったと思います?

 なぜこの記事が読まれたのでしょう。西郷のさの字もないのに。ヤフーニュースにこういうのがありました。

『西郷どん』の鹿児島弁が難解すぎる。

そういうことか。納得です。「鹿児島弁 暗号」で検索してくれたようです。ちなみに、次の週もこの記事少し検索されました。この記事はどうでもいいですが、『深海の使者』はおすすめです。ぜひ読んでみてください。

 

こんなのもどうぞ。吉村昭、最高です。 

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