読書生活 

本もときどき読みます

心のスキマを埋めてくれるもの

 男らしさにかけ、深さも重厚さも落ち着きもない小人物でして、40半ばにもかかわらず、今年度も親睦部長を命じられました。厚生部長とも宴会部長とも旅行幹事とも言います。

 職場のお茶菓子代を一人千円程度集め、買い出しを行うのも親睦部長の重要な仕事です。30名足らずの部署の名簿を張り付けた封筒を握りしめ、千円の寄付(寄付じゃないんだけど)を募って歩きます。

 この4月に異動してきた上司は、「俺、あっち(来客用)にも出してるんだけど」と意味不明なセリフとともに金を放り投げるように出しました。「領収書なくてすみません(そんなものないのですが)」と千円受け取ると「『一万円』でよろしく」と真面目な顔でつまらないことを言われました。そもそもあっちってどっちですかね、知らんですよ。わたしが穏やかで純粋な心を持っていたら、スーパーサイヤ人になってましたよ。

 

 心外でなりませんが、わたしを甘く見る者に反省を促すような雄姿を見せる機会がないのが苦しいところです。

 とくに腹立たしいのは、実際のわたしが甘く見られる通りの人間かもしれないという疑いが濃厚だということです。この前も、コーヒーを優雅に飲んでいると「そんな姿勢で飲んでいるとこぼしますよ」とわたしを甘く見た同僚の発言にむっとした10秒後、コーヒーを大量に胸と机の上にこぼしました。こういうときほど、わたしの尊厳が傷つくことはありません。わたしの尊厳がすでに地に堕ちているのが唯一の救いです。

 

 数日前、家人が「そんな格好で持ち上げたら腰を痛めるよ」と注意したのにむっとして、「わたしはそんなヤワな男じゃない。今まで腰を痛めたことは一度もない」と言い返しました。作業が終わってみると、腰が痛くなっていることが分かりましたが、体面上、家人には言えないまま腰痛を我慢していますが、今日も痛みは続き、腰痛をこらえながらブログを書いています。

 

 「今日は金曜日だからがんばろう」と思いながら仕事に取り組んでいたら、一日の終わりにその日が木曜だったことが判明したことがあります。ずいぶん暖かくなってきたので、薄着で寝ていたわたしに「そんな格好をしていたら風邪ひくよ」と家人が言ったのを鼻で笑いましたが、朝から鼻とのどが痛いのです。

 

 今年の1月に新しくわが家の一員になった福だけは、わたしを甘く見ていません。エサもトイレもすべてわたしがやっているので、今ではわたしが帰宅するとすり寄ってくるし、目が覚めると枕元で座っています。素晴らしい朝。「誰かに頼られている」という気持ちは人間をこうも幸せにするんですね。

 

 福の寝顔です。2017年10月29日生まれ。もうすぐ半年になります。アメショの雄。そろそろ去勢手術を考えなきゃ。 

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