読書生活 

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クリスマスの思い出

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 家の掃除をしていたら、懐かしいモノを見つけました。わたしが遊んだものではありません。息子が小学校1年生の時のクリスマスプレゼントです。

 わたしの家には、サンタさんへのお願いはクリスマスの一週間前に手紙に書いて居間の棚に飾っておくというルールがありました。学校に入る前、字を習う前でも「れご」とかこんな感じでがんばって書く。

 遠い所に住んでるサンタさんに手紙を届けるには時間がかかるから、と教えていました。実際には投函しないでずっと居間に置いてあるのですが、テレパシーみたいに届くと言い聞かせていました。その一週間で、わたしたちがプレゼントを準備するわけです。ただ、紙に書くのにはもう一つ理由がありました。

 子どもって直前になって心変わりするんですよ。仮面ライダーのベルトって言ってたのに、グローブ(と言ってもおもちゃのですが)って言ったりします。自分が何を言ったかも覚えていないことすらあります(欲しいものがなければクリスマスプレゼントなどあげなきゃいいのですが、そこまで割り切れない)。そこで「紙に書いて貼る」という行為に行きつきました。念書ですよね。

 彼が一年生の時、サンタさんへのプレゼントに「ポケットモンスター ブラック」と彼は書きました。わたしはポケモン世代ではないのでよくわかりませんが、彼に聞くとDSのカセットらしい。早速アマゾンで取り寄せました。

 彼はとても楽しみにしているようで、毎日(と言っても2~3日ですが)ポケモンの話をするわけです。手紙の横にはみかんが置かれていて、「遠い所からくるサンタさんがおなかを空かせているだろうから」と言います。わが息子ながら優しいじゃないか(涙)。

 ところが、直前になって彼の様子がおかしくなりました。挙動不審というか、心ここにあらず、というか。

 もう、落ちはわかると思いますが、続けます。

 何か嫌な事でもあるのか聞いたところ、サンタさんへのお願いを変えたいとのこと。さめざめと泣きながら「お父さん、もうだめだよね。サンタさん、もう出発しちゃったよね」と言います。ポケモンのブラックからホワイトに変えたいんですって。ポケモンって二つ同時にカセットを発売することがあって、片方にしか出ないポケモンがあるらしい。で、彼の好きなポケモンはブラックに出ると思っていたら、ホワイトに出るとわかってテンパっていたようです。

 クリスマスまであと2日、茫然としてしまったわたしの顔色をうかがったのか、「もういい。ぶらっくでいいから。お母さんには言わないで。ぶらっくでいいから」と号泣しだす始末。泣きたくて泣く、というより、しゃべっているうちに涙が止まらなくなるという感じでした。

 泣き疲れて寝た息子を布団に入れて、家人と作戦会議をしました。結果的にネットでもう一度がんばって、確か中古を買ったんじゃなかったかな?

 クリスマスになんとか間に合いました。彼の喜んだ顔といったら。泣きながら喜んでました。本当に泣きながら。動画で撮っておけばよかった。

 中3になった彼にその話をしたら、「そんなことあったっけ」と、とぼけていましたが、続けて「覚えてるよ。あの時はありがとう」だって。

 サンタの正体を彼が知ったのは確か去年。おそらくもう少し前から知っていたに違いありません。そのときから、ポケモンホワイトの思い出は彼の中で彼とサンタさんの話から、彼とわたしたちの話になったわけです。

 

 もうやってないみたいだけど、このゲームは大事にとっておこう。 

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