「教育勅語」問題について、安倍政権は先月「憲法や教育基本法等に反しない形で(道徳授業の)教材として用いることまでは否定されない」としました。
このことに朝日新聞が嚙みつきました。
www.asahi.com
ざっとまとめると、
教育勅語は、憲法が定める主権在民とは相いれない。憲法施行の翌48年、国会は排除・失効の決議をした。
歴史資料のひとつとして使うのなら理解はできる。だが、(教育勅語の)朗読は、教育勅語の暗唱を求めた戦前・戦中の「修身」に通じる。今後、道徳を含む幅広い科目での活用を黙認することにつながりかねない。
来年度から義務教育で段階的に道徳の教科化が始まる。「修身」の復活につなげてはならない。
さすが朝日。こういう記事にはぶれないですね。私も同意見です。しかし、前回の原発問題で私は勉強しました。新聞によって主張が大きく異なるということを。
yama-mikasa.hatenablog.com
ということで、他紙を見てみましょう。まず読売から。
ざっとまとめると、こうです。2017年4月6日です。
教育勅語は、大日本帝国憲法と不可分の存在だった。その事実を忘れてはならない。日本の大きな転換期だった明治から昭和期にかけての歴史を学ぶ教材として、教育勅語を用いることは、何ら問題がないだろう。ただし、道徳などで教育勅語を規範とするような指導をすることは、厳に慎まねばならない。
何と、朝日とほぼ同じです。特に道徳の授業における教育勅語の使用に否定的です。珍しい。
いや、まだいるぞ、産経がいるぞ。産経を見てみましょう。
4月5日朝刊一面です。
教育勅語を全否定する野党と一部メディアの大騒ぎそれこそ言論統制ではないか。