読書生活 

本もときどき読みます

西郷さんと小池さん

 都議会議員選挙のニュースを見ていたら、「西郷さん」という女性の候補者が出ていました。西郷ってすごい苗字だなあ、と思って見ていたら、どうやらこの西郷さん、あの西郷さんの本家にお嫁にきた人だそうです。あの西郷さんですよ。

 そのニュースでは、小池さんのグループに所属する新人さんの奮闘ぶりを特集していました。ここに出てくる新人さんたちは、まだ若く、ほとんど知名度がありません。また、スタッフも選挙慣れしておらず、サポートしようにもその支え方がわからず右往左往する、といった様子でした。

 この新人さんたちが演説しても、まったく人が止まってくれません。小池さんが来たらたくさんの人が来るのですが、小池さんもたくさんの人を応援しなければいけませんから、すぐに行ってしまいます。そして、小池さんがいなくなるとまた閑古鳥です。

 自分の名前を覚えてもらうために、名前を必死に連呼します。握手しながら名前を言いますが、握手をしたあとのご年配の方を取材班が追いかけて「今の候補者の名前はわかりますか?」と聞いたところ、「小池さんだろ?」と答える始末。スタッフもいやなこと聞きますね。名前すら覚えてもらえません。

 そこで、先の西郷さんに戻ります。「西郷です」「西郷です」と大声で名前を呼び、握手しますが、「ああ小池さん」と手を振り返す人々。小池さんの人気はすごい、というニュースだったのですが‥。

 そんなことありますか?だって、「西郷」ですよ?。しかも、あの本家本元の「西郷」だそうです。「小池」と「西郷」、そりゃあ確かに今は小池さんでしょうけれど、「西郷」とくらべたら小池さんもかすむと思うのですが。「小池さんだろ」って答える方も答える方だと思いますが、そこに番組でなんのつっこみも入らないのが不思議でした。

 そんなものか、と思っていたところに妻が帰宅しました。テレビを見て、「西郷ってあの西郷さん?」と言います。おお、めずらしい、まったく歴史に興味なしの妻がそんなことを言うなんて。そうなんだよ、あの西郷さんらしいよ、と言いました。

 するとですね、妻が「言われてみれば、少し似てる気がする~」って。似てませんよ。お嫁さんですから。 

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