読書生活 

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人前でのお金の渡し方 金は不浄なもの

お金をむき出しで渡してはいけない

 

 人前でお金を渡すこと、ありますよね。例えば、飲み会の集金や出産祝いのカンパなどです。つい、財布を取り出して札を渡してしまいがちですが、ちょっと待って。

 古来よりお金は不浄なモノと言われています。そのお金、封筒に入れるだけで「こいつ、なかなかやるな」と思われますよ。

 

 ずいぶん前の話です。社会人になってすぐだったと思います。職場で送別会担当になり、事前に参加費5000円をみなさんから集めました。そのとき、一人だけ参加費を封筒に入れて渡してくれた方がいました。お局のKさんです。

 

 それを見ていた別の先輩が、「あいつ(Kさん)、たいしたもんだ」と感心していました。「そんなもんですかね」というわたしに、その先輩はお金について教えてくれました。

「金は不浄」という言葉を聞いたことないか。金っていうのは剥き出しで渡すようなもんじゃないんだよ。すぐ開けて別の封筒に入れ替えるから手間を増やすだけ、と思ってるだろ。違うんだよ。金っていうのは封筒に入れて渡すものなんだ。封筒が手元になかったら、「裸で申し訳ありません」とわびるくらいの気配りはほしいよな。

と。「金は不浄」。この先輩の教えは、わたしの中に強く残ることになりました。お金は封筒に入れて渡す、封筒がなければ「裸ですみません」と付け加える。

 ただ、封筒に入れて渡す機会ってそうないんですよ。飲み会の会計時に、割り勘のお金を封筒に入れるのは逆に無粋ですよね。かっこつけてる、といいますか。普段の生活では、封筒に入れるより「裸ですみません」を付け加えることがとても多いです。

 飲み会で今までたくさんの方におごってもらいました。「ああ、いいよ。ここは俺が出しておく」と言って、テーブルで店員にお金を渡したり、レジでお金を払ったりしてくれる先輩もかっこいいのですが(あのときはごちそうさまでした)、特に、大人だなあ、と思ったのは「ここは俺が出しておいたから」と言ってさっさと店を出て行ってしまう人です。

 わたしがその先輩を、大人だな、と感じたのは、その先輩がみんなの分をおごってくれるほどに太っ腹だったということ以上に、お金を出し入れするところを人に見せなかった手際のよさに惹かれたからだと思います。 

 最近はおごることも多くなりました。トイレに行くふりして、会計するんですね。先輩たちもそういうことしてたんだなあ。 

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