宴会で人見知りを克服しよう
宴会で残念な人
宴会でこういった経験はありませんか?
出てきたものをすぐ食べ終わり、空の皿の前で手持ちぶさたになる。
スマホをずっといじっている。
周辺の人間がみな席を移動していて、自分だけがポツンと浮いている。
上司にずっとゴマをすり続けるのはいかがなものかと思いますが、自分から話の一つも切り出せないようでは社会人とは言えません。
この「人見知りビンゴ」を見てください。ビンゴだったあなた、宴会苦手でしょう。びびることなどありません。さあ、身支度を整えて宴会へ行きましょう!
その前に、そもそも「人見知り」という単語は幼児が使うものです。「わたしは人見知りだから」とよく言う人いますが、避けた方が無難です。
せっかくの宴会です。ゲーム感覚でコミュニケーション能力を高めてみませんか?
ミッション:3人と会話をする
歓談の時間は一時間近くあります。その時間で特訓しましょう。「3人と会話する」です。さあ、行ってみましょう。
「3人と会話をする」といっても、ただ漠然と会話をするのではありません。ルールは以下の3つです。
一対一で会話する
人気者や上司のところには大勢の人間が集まっています。その輪の中に紛れて愛想笑いをしているのは「ぼっち」をごまかすカモフラ―ジュであって、コミュニケーションではありません。あなたが会話する相手は、「昨日までのあなた」です。一人でポツンと時間が過ぎるのを待っている人がいるでしょう。そういう人を見つけて自分から行きましょう。
5分はその場にとどまって話す
お酌をして帰ってくるだけなら小学生にもできます。コミュニケーション能力とは「質問力」を鍛えることに他なりません。ターゲットを見つけたら、その人に関する質問を3つほど考えましょう。会話一往復では、30秒しかもちませんよ。
質問の柱は「趣味」と「仕事」と「家族」の3つです。この3つは社会人の根本です。
相手の趣味がわかっていれば、
「〇〇さんは、カメラをはじめてどれくらいたつんですか?」
などと聞きましょう。趣味がわからないときは、
「〇〇さんって、休みの日は何をしているんですか?」
というように、ずばりと聞いてもかまいません。「失礼にあたる」なんてことはありません。一人でいるときに話しかけられたら誰だって嬉しいものです。
仕事の話なら、
「わたしは、(仕事の具体例をあげて)いつも失敗ばかりしてしまうんですが、〇〇さんが何か気をつけてらっしゃることなどあったら教えてもらえますか?」
といった具合です。
話の最後に「ホメ」をもってくる
ここが一番大事です。人はいくつになっても褒められたいものです。話の締めには必ず相手への「ホメ」を持ってきてください。 ここ、とても重要です。口先だけのホメは見破られます。本当に思ったことを言ってください。ただ、こればかりはなかなか上達しません。おちまさとさんは著書で「コメントは打率より打数」といっています。1回の失敗を恐れて何もしないより、多くの打席に立てば必ずヒットは打てるようになります。
禁止事項
禁止事項が3つあります。
一つ目は、「時計やスマホを見てはいけない」です。一対一で話をしているとき、相手が時計を見たら不快に思いますよね。「5分」という時間は自分の席で確認してください。
二つ目は、「自分がたくさん話してはいけない」です。5分のうち4分は相手が話す時間だと思ってください。自分は質問する人で、相手が話す人です。
三つ目は、「連続して会話をしない」です。一人と会話をしたら、必ず自分の席に一度戻ってくるという意味です。自分の席に戻ってきて「時間を確認する」「料理を一皿は食べる」この二つを行いましょう。せっかくの料理です。一切手を付けないというのはいけません。
意識して行うと、コミュニケーション能力があがりますよ。少なくとも、嫌々参加した挙句、会場の隅でブスっとしているよりは、よほど有益な時間になるはずです。最初からうまくいきません。わたしは今でもだめですが。