読書生活 

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小学生が横断歩道上で車にはねられた

 近所で事故がありました。

 小学生の女子2人が信号のない横断歩道上で車と接触しました。運転手は駆け付けた警察官や救急隊の方に適切に対応しました。女の子は2人とも両膝を道路にすりむいて出血したものの、骨に異常はなく軽症レベルですみました。朝の登校時間の事故ですから、規制された道路や緊急車両は注目を浴びて多くの人に知られることとなりました。近所で知らない人はいない事故といったところです。

 

 まあ、ここまではよくありそうな事故なのですが、ここから一波乱あり、今、ご近所はざわついています。

 翌日、学校は朝礼を行い、昨日この学校の児童が信号のない横断歩道上で事故にあったことを伝え、横断歩道では一旦止まって安全を確認してから渡ることを指導したといいます。 

 その朝礼での話を聞いた女の子の保護者が、「事故にあったのはうちの子が悪いのか。2人は横断歩道をきちんと渡っていたじゃないか。悪いのは運転手だろう」と、怒っているらしい。

 そんなことで怒るなよ、と思ったのですが、どうやら学校は「その女の子は止まらず走った」ということを強調して指導したようなのです。

 これまた話を聞きますと、事故を目撃していた高学年の子が、学校や警察に対して「(事故にあった)女の子たちが横断歩道の手前で急に走り出した。女の子たちは、車が来たことに気づいて車が通りすぎる前に横断歩道を渡ってしまおうと思ったのではないか」と証言し、それが朝礼での指導につながったとか。

 

 で、女の子の親御さんたちが、「目撃した高学年の子って誰だ」と聞き回っているとのことで…。

 

 さらに、実はその事故の運転手の方もこの町の住人で、息子さんがその小学校に通っているんです。もちろんわたしも顔見知りで、スーパーとかで会うんですよ。その方のお子さんも同じ学校に通っているわけで、その方のことを思うと少し胸が痛みます。もちろん、横断歩道上での事故というのは運転手にとって決定的であることは重々承知の上でして。

 学校も考えたらいいのに、その朝礼での時間、その子、どんな気持ちだったんだろう。知らないふりしてたのかな。無神経だな、と思います。

 

 はあ~。ほんとにいやだ。これ、なんとかならないかなあ。

 AIが車の運転をしてくれる日が来ると聞きます。

 どんなに悲観的にAIの知能を見積もっても、自動運転車が開発されれば、人間が運転するよりははるかに安全で快適な移動を行うことができる、というのがあらかたの見方だそう。自動運転車の登場により、現状よりも段違いに事故が減少し、そして、わたしの町に起こった不幸な事故もなくなるはず。

 2040年にはほぼほぼ実用化されるらしい。あと25年かあ。後期高齢者の一歩手前じゃないか。わたしは車の運転が大嫌い。値段が手頃になったらすぐに買いますよ。

 でも、今回のいやな感じのきっかけは人間のミスだけど、根本は人の問題なんだろうな。人の。