名古屋一宮日帰りバスケ観戦ツアー 2018東海総体
息子の夏休みの宿題に「スポーツ観戦記を書く」というものがあるのだそうで、彼の提案に最近バスケづいている家人の裁可が下りたというところでしょう。あいつめ、うちの総取締役を動かすとは交渉術に長けてきた。と、いうことで、早朝7時過ぎ、2人に叩き起こされてそのまま名古屋へ直行です。「起きたら誰もいなかった」という状態もあったはずなので、声をかけてもらえただけ感謝しなければいけませんね。
ちなみに、この記事にバスケットのことはほとんど触れられていません。わたしにはバスケ観戦記を書く筆力もバスケ知識もないのです。
会場は、愛知県一宮市の一宮総合体育館。最寄り駅はJRの木曽川駅です。木曽川駅?宝暦治水事件の木曽川?薩摩の英雄「平田靱負(ひらたゆきえ)」の木曽川?ご存じない方はこのサイトをどうぞ。国土交通省のサイトです。
えらそうに書きましたが、わたしはこの平田靱負さんを学校教育で勉強したわけでなく、杉本苑子さんの『孤愁の岸』を読んで知りました。6月に鹿児島市に行ったときは、平田公園や木曽川の工事に参加した薩摩義士を祭った薩摩義士碑に行きました。改めて合掌。
ちなみに、木曽川駅前には、平田像どころかコンビニもタクシーもありません。あるのは、一日600円という駅前なのに激安の駐車場だけです。ほんとにここでインターハイやってるのか不安になりました。
着いたぜ、一宮総合体育館
10時過ぎに会場着。ここ。
2500人収容の体育館は満員で、残念ながら立見です。
第一試合 八千代松陰(千葉)対中部第一(愛知)
立見の客がコートを一重二重と囲み、なかなか選手が見えません。上から見ようと背伸びをしましたがまるでダメ。観客がでかいんですよ。総じて180㎝はありました。190㎝越えも珍しくなく、200㎝に近い人もちらほらいます。わたし、175㎝あるのですが、こんなに人の背中ばかり見ることは生活の中でそうありません。少しかがんで巨人の背中の隙間越しに見ていたのですが、腰痛のためギブアップです。席を探して観客をかき分けて広い体育館を一周しましたが無駄でした。腰痛に加え熱気と汗の臭いで鼻と頭をやられ、席は諦めました。
第二試合 東海大付属諏訪(長野)対八王子学園八王子(東京)
第一試合の後の観客の移動がありました。席を確保するべくドライブで切り込むも、強固なディフェンスに阻まれ再度心が折れました。仕方なく、第二試合は体育館の隅で文庫本を読むことに。今読んでいるのは浅田次郎の『黒書院の六兵衛』です。これ、おすすめですよ。ちなみに家人と息子とは体育館入場後、すぐに離れ離れになりました。
第二試合の後、総取締役から電話あり。第一試合の途中から2人分の席を確保して座って観戦していたとのこと。近くに一つ席を取ったから、座りたかったら来い、との優しいお誘いです。
第三試合 桐光学園(神奈川)対明成(宮城)
われらが神奈川代表の桐光学園の登場です。神奈川では無敵を誇る桐光が、明成にじりじりと差を広げられる展開になりました。
右隣からカップルの話し声が聞こえます。バスケ経験者の彼が彼女を連れてきたというところです。彼の話が聞くともなくわたしの耳に入ってくるのですよ。
「うちのお母さん見たらびっくりするよ。体重100キロ越えてるんだ」
「実は僕、バスケの前は相撲やってたんだ」
「腕白相撲で全国3位なったのが、僕の唯一の自慢」
こんなところで衝撃のカミングアウト。腕白相撲で全国3位?それは凄いことだよ。このブログを見たら本人はわかると思います。桐光学園戦で君の前に坐っていた青い顔をした眼鏡の中年はわたしだ。
第四試合 開志国際(新潟)対北陸(福井)
開志国際のヨセフ選手(2年生。身長203㎝!)がでかくてお茶目。人柄の柔らかさが出ていました。北陸の子がフリースローを6本連続で外して、ベンチでタオルを頭からかぶって泣いてた。この子、上手なんだろうな、今までそれこそ何万本って打ってきたはずなのに、ここまで外すとは…。よほどのプレッシャーだったんでしょう。泣くな。よくやったよ。
ヨセフ選手所属の開志国際が優勝したとのこと。おめでとう。ふざけた父親と違って、息子はじっとあなた方の試合を見ていました。ありがとう、選手のみなさん。