映画『ザ・プレデター』を見てきたぞ。
笑えるくらいつまらなかったです。「コケたな、これは」という感じです。でも、いいんですよ。今回はローテーションの谷間です。では、それをふまえてあらすじや見どころをどうぞ!
あらすじ
メキシコに謎の宇宙船が墜落。元特殊部隊のスナイパーが、そこで回収したプレデターのマスクと装備品の一部を息子(中学生?)のもとに送ります。しかし、息子がその装置を起動させてしまったことで、研究所に捕獲されていたプレデターが覚醒し、脱走。さらにその動きを感知し、宇宙から強力なプレデターもやってくる!
こんな感じです。あの伝説の大コケ「プレデター2」によく似ています。スマッシュヒットとなった「プレデターズ」は忘れましょう。
見どころ
今回のプレデターの特徴は、他の種族のDNAも使って進化している点です。後から襲来するプレデターに至っては肉体自体もデカくなっています。でも、強敵には敬意を払い、弱いものには攻撃しないなど、プレデターの持つ武士道精神は随所に見られました。
また、バトルが、軍人崩れチームVSプレデターを利用する政府の極秘機関VS巨大プレデターの三つ巴になだれ込む点も、今回の見どころです。クライマックスにかけては、誰が誰に撃っているのかもはや理解不能な描写も見られました(笑い)。
感想
で、感想。最初の数分でコケの雰囲気が漂いソワソワしてしまいました。序盤のプレデターが警備の薄すぎる軍研究所を脱出するシーンあたりで、朝飲んだコーラの炭酸がおなかの中でブクブク疼き始め映画に集中できない。劇中の爆音に紛らせ一気に放出し尽くしてしまおうと思ったのですが、その劇中音すらわたしの放屁を隠すまでに至らず、泣く泣くトイレに立ったくらいです。
プレデターの研究所の警備があまりにとろすぎます。なのに、軍人崩れが根性出してプレデターを追い詰めるんです。
全速力で走って逃げるプレデターを軍人崩れが中古のトラックで追いかける(研究者の女性は走って追いかけ、追いついちゃう)シーンには、唖然としました。
前回のプレデターズで登場したキモコワ犬は、キモブサ犬となって出てきます。結構気に入ってたのに、作りが雑になってます。
次回はもっと強い奴と戦わせた方がおもしろい。エイリアンが無理なら、ジェイソンステイサムはどうだ!もっと無理かな?ターミネーター軍でもいいよね。T800対プレデターならきっとおもしろくなる。
プレデターを世間は誰も知らない
不思議なことに、初出から30年、「プレデターを好きだ」という人に会ったことがありません。それどころか、わたし以外の口から「プレデター」という言葉が出るのを聞いたことがない。たまに「プレデターを知っている」という人がいても、初回のシュワちゃんに流されすぎているのか『プレデター』と『コマンドー』がごっちゃになっている場合がほとんどです。
ここまで認知されていないにもかかわらず、プレデターの続編が製作され続けていることは、不思議を通り越して謎。映画が終わったあと、場内のあちこちで映画の厳しい批評が観客から聞こえました。わたし以外の人がプレデターの話をしていることに感動しました。この「プレデター」シリーズの存続を祈ってわたしは次も映画館に通います。がんばれプレデター。今回が最終回なんてことないよね。次は期待してますよ。