読書生活 

本もときどき読みます

2025-01-01から1年間の記事一覧

爆弾

夏の休暇、最後の1日をこの本に費やしてしまった。夏の読書を締めくくるにふさわしい一冊だと思う。 警察に深夜、自販機を蹴っ飛ばしていたおっさんがやってきた。ああ、めんどくさいと思いながら中年警察官が仕方なく取り調べる。そのおっさん、汚い顔にだ…

君はまだ最高の宿を知らない

旅から帰ってきた。毎年、夏と冬にお世話になる宿がある。新潟の山中にある。万人に受け入れられる宿ではないのかもしれないが、私と妻にはここしかない。宿の口コミなど当てにならない。ここを見つけられたのは、まさに運。神様ありがとう。本当はみんなに…

中島敦「悟浄出世」

心ってガラスみたいなもんでストレスをかけ続けるとある日突然バリンと壊れるし、一度壊れると回復に時間がかかる上に耐久性が落ちる事もあるから無理したらダメだ。辛い時は必ず休む。心身の健康以上に大切なものなんて存在しない。お願いだから無理しない…

同類

「社会に溶け込めず お金持ちにもなれず 夫にも 父親にもなれず 親の期待にも応えられず 誰かに愛されることもなく 誰かを導く存在にもなれず 誰かの一番の仲良しにもなれず 次の時代に何かを残すこともできず それでも俺は明日も俺の人生を生きていく」 と…

「華麗なる一族」山崎豊子

正直な話、山崎豊子の華麗なる一族を読み終えた今、私の心には言いようのない疲労感と、それに勝る虚無感が募っている。いや、これは誤解なきよう、作品の素晴らしさを称える上での「疲労」であり、「虚無」である。阪神銀行頭取、万俵大介を巡る金融再編の…

大腸検査の全てを余すところなく書く。

1 検査しないと言われても、初診から肛門に指を入れられる。 前日に、検査はありますか?と聞くと「初診だからありませんよ」と言われます。行くと、症状(私は下血)や飲んでる薬などを聞かれたあと、「壁を向いて横になり、ベルトを緩め、膝を軽く抱えるよ…

妻の耳がおかしい。

彼女の耳に少しの不調が訪れるようになりました。私たちの生活において、彼女の音楽はいつも特別な場所を占めていました。ピアノと彼女が一体となり、ラフマニノフやショパン、プロコフィエフの美しい旋律が家中に響き渡る様子は、まるで魔法のようでした。 …

複数の面前で、秘部に器具を入れられる。

30年近く痔持ちである。秘部付近に膨らみがあり、それが時に膨張しまた萎み、ヒリヒリしたりたるんだりを定期的に繰り返している。腫れるとかなり痛い。さらに拭く時には激痛が走り、紙には赤いものが付く。しかし、慣れてしまえば、なんてことはない。ちな…