2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧
「関東大震災で朝鮮人虐殺はなかった」と主張する人がいますが、違うようです。 日本で災害が起きるたび、よく海外メディアで「日本人の冷静な対応を称賛」というニュースを聞きます。しかし、「日本人は…」というのは大きな間違いです。僅か90年前の関東大…
先日、仕事終わりに本屋に行きました。待ち合わせです。いつもぼろぼろの本ばかり読んでいるので、新品の本の感触がとても心地よい。真新しい文庫本は、断裁された部分のページ同士がかすかにくっついていることがあります。そのページをめくる瞬間小さくペ…
吉村昭の本をここのところ立て続けに読んでいます。その感想をこのブログにあげています。こんな感じです。 www.yama-mikasa.com 本に引き込まれてずぶずぶになる感覚を味わえてここちよいのです。読み終わったあと一気に感想を書きます。書くために読むので…
「代替」これ、みなさんなんて読みますか? 「『だいかえ』がきかないんですよ」 とテレビで誰かが言っていました。それを聞いた息子が、 「だいたい」じゃないか? と言います。 だいたい?なら、「『だいたい』がきかない」が正解なのか?中二の息子は「学…
金鯱(きんしゃち)って知ってますか? 城の上についているやつです。これです。名古屋城の金鯱です。 これがついているのは名古屋城だけではありません。これは大坂城の金鯱です。 この金鯱の「鯱」(しゃち)、わたしはずっと海にいるシャチのことだと思っ…
紋切型の表現とは、使い古された慣用句のことです。「がっくり肩を落とす」「喜びを爆発させる」「滝のような汗」「足を棒のようにして」などのような、誰もが一度は聞いたことのある表現です。 基本、紋切型の表現は避けた方が無難です。この記事は、元朝日…
実際に小説で使われている朝や夜明けの表現を集めました。随時更新しています。 浅田次郎 宇山佳佑 大岡昇平 梶井基次郎 司馬遼太郎 島崎藤村 太宰治 梨木香歩 藤沢周平 町田その子 三島由紀夫 森鴎外 山崎豊子 吉村昭 浅田次郎 寒い朝である。枯田には真白…
医者に納豆を勧められたけど この夏、人間ドックで引っかかりました。「腎臓に異常が認められる」とのことでした。 www.yama-mikasa.com 医者に納豆を勧められたけど 納豆嫌い 試行錯誤 コーヒーゼリーサンド からしをたっぷり入れる 砂糖を入れる 揚げに入…
朝日新聞でこんな記事を見ました。2017年11月19日の朝刊です。 www.asahi.com ずいぶん昔から、時の政権は日本人に肉食を禁じてきました。肉食が禁止されたもともとの理由というのは、確かに仏教伝来による殺生禁断によるものです。どんな命も大切にしろ、と…
寒くなってきました。雪がちらほら見えてきました。実際に小説で使われている文豪の冬の表現を集めました。随時更新しています。 太宰治 藤沢周平 夏目漱石 井上靖 三島由紀夫 山本有三 吉村昭 太宰治 十月末になると、山の紅葉も黒ずんで、汚くなり、とたん…
一片の骨を見て、人の痛みや辛さに思いをはせる作家 解説にこうあります。 吉村昭は人間の苦痛を知っている。そして、そのことは人間は苦痛のなかをはいまわって今、ここという場所に到達しうるのであることを教えている。 この吉村昭さんの『脱出』は、今の…
テレビで一番放送された映画は? ブルータスを立ち読みしました。「いまさら観てないとは言えない映画」特集です。その中に、「どの映画がテレビで一番多く放映されているのか」を調べた記事がありました。 わたしは、ずっとハリーポッターだとばかり思って…
みなさんは、句読点を正しく使えていますか?句読点の使い方に悩んでいる方、句読点を使うルールがいつもぶれている方、句読点の打ち方を知らない方にぜひ読んでもらいたい本があります。『日本語の作文技術』という本です。 今回は、この本に載っている句読…
ふと鏡を見ると、いつの間にか増えている白髪。同年代と比べてわたしは黒い方でした。「染めてるでしょ」とよく聞かれたものです。そこで、ネットや本屋で白髪について徹底的に調べてみました。 燃え尽きても一気に白髪になることはない 白髪は抜いても増え…
朝日新聞2017年11月14日の朝刊です。 www.asahi.com 「用語が多すぎる」として、現行の教科書から必要な言葉を精選したとのこと。今回「教科書本文から削るべきだ」と提案された歴史用語(日本史)をわたしのコメントを添えてお知らせします。 中宮寺半跏思…
吉村昭と『殉国』 吉村さんがこの作品を書いたときは、まだ沖縄はアメリカに占領された状態にあり、使用通貨はドル、道路は右側走行だったといいます。吉村さんは昭和42年(1967年)沖縄に1ヶ月滞在し、90名近い人達に会うことを続けたそうです。 それらの人の…
雪や寒さ、霜などの冬の表現を、実際の小説から拾いました。随時更新していきます。 浅田次郎 井上靖 遠藤周作 梶井基次郎 佐藤多佳子 司馬遼太郎 太宰治 藤沢周平 梨木香歩 夏目漱石 三浦しおん 三島由紀夫 宮部みゆき 山崎豊子 山本有三 吉村昭 浅田次郎 …
先週は2回も出張があってとても疲れた。テレビを見ると、トランプ大統領はこの一週間で日本、韓国、中国、ベトナム…、気力、体力共にみなぎってるなあ、あの人。 青酸連続死の筧さんに死刑判決が出た。この裁判を傍聴していた作家の黒川博行さんのコメント…
推敲にはいくつかのポイントがありますが、見逃しがちなのが、修飾語の並べ方です。知ってさえいれば、駄文が名文に早変わりです。 修飾語と言っても、多岐にわたります。この記事では、ある単語を説明する言葉、とし、誤解を避けるため、修飾語を「係る言葉…
先日、こんな記事を書きました。 yama-mikasa.hatenablog.com こんな内容です。 新聞にこのような投稿がありました。 2度目のプロポーズに迷う私 主婦 腰山佑子さん 茨城県 73歳 その昔、私は恋愛結婚をした。戦争で連れ合いを亡くし、苦労して夫と義弟を…
9月に、こんなニュースがありました。 www.asahi.com 世界最高齢だったジャマイカの女性が9月15日に亡くなりました。それにともない、鹿児島県で暮らす国内最高齢の田島ナビさん(117)が世界最高齢となる見通しとのこと。 1900(明治33)年8…
『バーナード嬢曰く』という漫画を読みました。この『バーナード嬢曰く』に出てくる、読書家を気取る主人公の女子高生「町田さわ子」と、彼女のまわりにいる個性的な本マニアのやりとりがとてもおもしろい。なぜ町田さわ子の「バーナード嬢」は、アイルラン…
本多勝一『日本語の作文技術』から学ぶ 『日本語の作文技術』という本があります。40年以上前に、朝日新聞の記者だった本多勝一さんが書いたものです。 一度読んだことがあるはずなのに、今読んでも「目からウロコ」な作文技術がぎっしりつまっています。…
『羆嵐』、吉村昭作品の最高峰の一つです。作品を読めば、作者の人柄がなんとなくわかります。作品作りに妥協がなく、登場人物に浮かれた部分がなく、それでいて窮屈ではない。吉村昭さんは、自分の生き方をきっちり守る職人タイプの作家です。 まだ、読んで…
座間の事件、神奈川だ。全国でこのニュースは報道されているのだろうか。北海道にも、九州にも、沖縄にも、「相武台駅」とか「座間」といった地名が連呼されているのだろうか。ピンとこない。なぜ家賃2万なんだろう。安すぎる。被害者が少しずつわかりつつあ…
名言を使うタイミング 『バーナード嬢曰く』という漫画があります。読書家風を気取る女子高生が主人公の漫画です。その漫画に、名言について書いてありました。 名言を使うタイミング 名言はカウンターで出せ カウンターを決めるための3条件 わたしのお気に…
面白い名言・笑える名言を集めました。 落ち込んで下を向いているあなた、最近笑っていないあなた、そんなあなたに向けて面白い名言を集めました。必ず元気になれます。画像ですので、ラインやメールで落ち込んでいる友達にもお届けできます。この面白名言で…
ミステリー新人賞、受賞作なし 今年の江戸川乱歩賞が、46年ぶりに「受賞作なし」となったと聞きました。 朝日新聞2017年11月1日の記事です。 [:contents] www.asahi.com 記事によると、乱歩賞の他にも小説推理新人賞、横溝正史ミステリ大賞も「受賞作なし…
横浜DeNAベイスターズ対ソフトバンク ソフトバンクの3連勝、一気にいくかと思いましたが、横浜が一矢報いました。 とか言ってますが、基本あまり野球は見ません。WBCとか日本シリーズとか、こういう盛り上がってるときだけ見ます(しかもダイジェスト版…
朝日新聞2017年10月29日(日)の声欄より。朝日デジタルで探せないので、全文書きます。 2度目のプロポーズに迷う私 主婦 腰山佑子さん 茨城県 73歳 その昔、私は恋愛結婚をした。戦争で連れ合いを亡くし、苦労して夫と義弟を育てた義母との同居生活。い…