金鯱(きんしゃち)って知ってますか?
城の上についているやつです。これです。名古屋城の金鯱です。
これがついているのは名古屋城だけではありません。これは大坂城の金鯱です。
この金鯱の「鯱」(しゃち)、わたしはずっと海にいるシャチのことだと思っていました。
『秘密のケンミンショー』を見て気づきました。名古屋城の金鯱にはうろこがあります。でも、シャチにはうろこはありません。金鯱の鯱とシャチは別物なの?シャチは漢字で書くと鯱です。調べてみました。広辞苑第四版です。
しゃち【鯱】
①クジラ目の歯クジラ。体調約九メートル。背面は黒、腹面は白色。頭は円錐形で歯鋭く、背びれが大きい。世界中の海に分布。クジラを襲うので、土佐方言で「くじらとおし」という。
②「しゃちほこ」の略。
わたしのイメージしていたシャチは①です。問題は②です。「しゃちほこ」って何?調べてみました。同じく広辞苑第四版です。
しゃちほこ【鯱】
①棟飾りの瓦の一。頭は竜のようで、背に鋭いとげを有する海魚の形をなし、大棟の両端につける。城郭建築に多い。
②マツカサウオの方言。鯱鉾。
今調べているのは①です。たぶん。「頭は竜のようで、背に鋭いとげを有する海魚の形」はわかりました。で、それは何?
鯱って何?
結局ウィキで調べました。
鯱(しゃち)とは、姿は魚で頭は虎、尾ひれは常に空を向き、背中には幾重もの鋭いとげを持っているという想像上の動物。また、それを模した主に屋根に使われる装飾・役瓦の一種。一字で鯱(しゃちほこ)・鯱鉾とも書かれる。
想像上の生き物だそうです。なるほど。で、それがどうしてお城についているのかと言いますと‥。ウィキの続きです。
大棟の両端に取り付け、鬼瓦同様守り神とされた。建物が火事の際には水を噴き出して火を消すという。本来は、寺院堂塔内にある厨子等を飾っていたものを織田信長が安土城天主の装飾に取り入り使用したことで普及したといわれている。
そうでしたか。すっきりしました。
ちなみに広辞苑の「しゃちほこ」の欄に、鯱張る(しゃちほこばる)とありました。わたし、意味を知らなかったので、ここにあげておきます。
【鯱張る】
鯱のようないかめしい構えをする。緊張してかたくなる。しゃちばる。しゃちこばる。しゃっちょこばる。
使い方は、「そんなにしゃちほこばるなよ」でいいのかな。