読書生活 

本もときどき読みます

司馬遼太郎

司馬遼太郎と織田信長 司馬作品に出てくる織田信長の書かれ方から見える司馬史観

司馬遼太郎の作品には、『国盗り物語』や『太閤記』など織田信長が出てくるモノが多いです。それらの作品を読めば、うっすらと司馬遼太郎の織田信長観が読み取れます。『司馬遼太郎の考えたこと』や『この国のかたち』などのエッセイには、『国盗り~』など…

司馬遼太郎は徳川家康をどう評価していたのか。

司馬遼太郎の小説には、徳川家康がよく登場します。家康を主役として扱った「覇王の家」、ほぼ主役の「関ヶ原」、秀吉を語るに欠かせないので「新史太閤記」…。複数読めば、家康を通して司馬史観が透けて見えます。 高級官僚 徳川家康 家康の好み。家来の娘…

飛脚と早籠と早馬、一番速いのはどれ?江戸の情報伝達手段について

飛脚、早駕籠、早馬、この3つの情報伝達手段の速さを比べてみました。 飛脚とは 早籠とは 早馬とは 飛脚と早籠と早馬、どれが一番速いのか? 飛脚とは 手紙を書いてそれを飛脚に渡す。すると、各宿場町に待機している飛脚がその手紙を受け取り、また次の宿…

司馬遼太郎が語る豊臣秀吉

選挙の神様 豊臣秀吉 応仁の乱がなければ秀吉の奇跡はなかった 大坂城は大きすぎた 秀頼は秀吉の子どもではなかった? どうして秀吉は明征伐を行ったのか? 軽度のパラノイア 秀吉が朝鮮国王に送った国書 秀吉の明征伐を無視し続けた徳川家康 司馬遼太郎作品…

通行税(関銭)っていくら?戦国、江戸の関所事情

歴史小説を読んでいると、昔の人がいかに行動的だったかわかります。庶民の移動手段は徒歩、どんなに遠くても歩くしかありません。わたしは体力に自信がないので、この時代に生まれていたらますますインドアになるだろうと思います。 徒歩なら交通費が無料だ…

司馬遼太郎の『新史 太閤記』にある柴田勝家のちょっといい話。

織田四天王 凄いんだぞ!柴田勝家 信長、秀吉、家康と比較され、案外あなどられがちな武将ですが(そんなことない?)、織田四天王の一人に数えられるほどの有能な武将です。ほんとは凄いんだぞ。 秀吉とはうまが合いませんでしたが、秀吉は織田家の家老とし…

『翔ぶが如く』を読む前に 

司馬遼太郎の大作『翔ぶが如く』 今年の大河の主役は西郷隆盛です。本屋には、西郷隆盛の関連本が平積みされています。その中でもけっこうなスペースをとっているのが、司馬遼太郎の『翔ぶが如く』です。わたしが初めて手にした司馬遼太郎本です。 中3のと…

厳選5選 はじめての司馬遼太郎

おすすめの司馬遼太郎作品 おすすめの司馬遼太郎作品 1位 『燃えよ剣』 まず、騙されたと思ってこれを! 2位 『新史 太閤記』 人間関係に悩む方へ 3位 『世に棲む日日』 大奇人?大天才?とにかく普通じゃない2人 4位 『国盗り物語』 信長協奏曲と同じ…

厳選5選 戦国時代がわかる小説

おすすめ歴史本 戦国時代を小説で読もう 「戦国時代に興味あるけど何から読んでいいのかわからない」「戦国時代を専門書ではなく小説で読みたい」という人に向けて、戦国時代を舞台にした小説を5冊あげました。 戦国時代と言えば、織田信長、豊臣秀吉、徳川…

戦国武将のボーイズラブは奥が深い

織田信長がバイセクシャルだったという話は有名です。今はやりのボーイズラブ(男色)は、戦国武将の間では珍しいものではなく、一般的に受け入れられていたようです。森蘭丸を愛した信長だけでなく、今川義元や伊達政宗、徳川家康など、男色の逸話がある武…

司馬史観とは何か 

司馬史観 司馬作品の真偽について 司馬作品にある話は本当なのか 司馬史観 司馬史観という言葉があります。 司馬史観とは、 歴史小説家である司馬遼太郎の一連の作品に現れている歴史観を表した言葉。 端的に言えば「合理主義を重んじる」ということが前提と…

『関ヶ原』司馬遼太郎 石田三成に命を託した三人の武将

映画『関ヶ原』公開直前 もうすぐ映画『関ヶ原』が公開されます。原作は司馬遼太郎の『関ヶ原』です。 石田三成は、江戸時代300年の間、幕府に憎まれ続けました。三成を奸人とし続けることで、豊臣家の権力を奪った徳川家の立場を正当化しようとしたからです…

『峠』司馬遼太郎がすごい 

『峠』をじっくり読んでみた。「北越の蒼龍」「ラストサムライ」河井継之助の名言 人間とはなにか、ということを、時勢に驕った官軍どもに知らしめてやらねばならない。驕りたかぶったあげく、相手を虫けらのように思うに至っている官軍や新政府軍の連中に、…

信長や秀吉が将軍にならなかったのはなぜ?「この国のかたち 一」司馬遼太郎

小学生の頃から疑問に思っていました。 「秀吉は天下統一を果たしたのに、どうして将軍にならなかったのか」 信長は、天下統一目前で明智光秀に殺されたから将軍にはなれなかった(と、小学生のわたしは思っていました)。でも、秀吉はなぜ将軍にならなかっ…