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水原希子さんへの差別的発言について

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水原希子さんの出演するサントリーCMに対する差別的コメントについて

 ネットのニュースでこんな記事を見ました。

ord.yahoo.co.jp

 この記事によると、

サントリービールの「ザ・プレミアム・モルツ」公式ツイッターアカウントが、モデルで女優の水原希子さん(26)が出演するCM動画を紹介したところ、投稿のリプライ(返信)欄に人種差別的なコメントが相次ぐ事態となった。

とのこと。

「エセ日本人がcmしてるから買いません」
「反日モデルをつかうとは、やるねサントリー」
「なんだ?偽日本人か。ビールが不味くなる!」

これらが寄せられたコメントの一部だということです。

残る差別

 数年前、小学校の教員をしているという知人と一緒にお酒を飲みました。その知人の勤めている小学校は、彼によると「成績も素行も悪く、どうしようもない学校」だとのことです。酒がずいぶん入ったあと、彼はこう言いました。「あの学校がどうしてあんなにだめな学校なのか、最近やっとわかったんだよ」と。彼はこう続けました。あの学校の沿革資料(いつできた、とか、年度ごとの児童や教師の数、そのときどきに学校や地域で起きた事柄をまとめたものです。設立50年とか100年などのくぎりのいいときに作られます)を見てわかった、と。

「この学校は、同和地区だったんだ」

 その学校の設立50周年のときに作られた冊子の中に、設立当時の学区地図があり、そこに同和地区の記入がされているのを彼は見つけた、と言います。彼によると、彼の学校は設立140年を越えているので、設立100周年のときに作られた冊子もあったそうです。しかし、そちらには同和地区の記載はなかったとのことでした。同和地区問題を隠すために消したのだろうと。

 彼はこう続けました。

 「やっぱり根っこがこういうこと(同和地区)だから、あの学校は何をやってもだめなんだ」と。わたしが、「同和地区問題と学力や素行の問題は関係ない。おまえが苦労していることはわかるが、本当に関係ないんだよ。そんな話はしないほうがいい」と言うと、「そんなことわかってる。だから、こういうところでしか言わないんだ。本音で話せるやつにしか言えないことなんだよ」と。

 なんとまあ、「本音で話せるやつ」と指名されながら、絶句でした。

本音で話せるやつにしか言えない 

 彼の本音は「『同和地区』にルーツをもつ人は、何をやってもだめだ」というものです。そして、彼は、そういう考えをもっていることは公にはしてはいけないこともわかっています。

 でも、彼は大事なことがわかっていません。そういう考え方をもつこと自体が、本当に卑しく悲しいことであるということを。

 わたしが、「『黒人が同じバスに乗っていると不愉快な気持ちがする。言ってはいけないことだってわかっている。だからおまえにしか言わないんだ』とアメリカ人に言われたらどうする。気持ちはわかるよって言うか?」と言うと、気分を害したようでした。その飲み会以降、彼と会ってはいません。

差別感情をもつこと自体は悪いことだと思っておらず、それを口に出来ないことに苦悩している人間が多くいる

 彼の考えは、ナチスが今の世に生まれて酒場で「ユダヤ人はだめなのだ。これは本当のことだ。でも今の世の中では声を大にして言えない。だからおまえにしか言えないのだ」と言っているのと同じことです。聞いていて恐ろしくなりました。こういう考えをもっている人間がごく近くにいて、しかも教育職についているわけですから、世間には差別的思考(優生思想?)をもっている人間が予想以上に多いことでしょう。ネットで水原さんに対してあまりにひどいコメントを吐く人がたくさんいるのもうなずけます。

 アメリカではトランプ大統領が当選しました。白人至上主義をかかげているであろう彼が当選したことは、わたしたち外部の側から見たら予想もつかないことでした。アメリカに住む白人の方の中には、「『白人が一番』と答えることはよくないことは知っているから言わないが、本音は『白人至上主義』だった」人が予想以上に多かった、と言うことでしょう。

 この騒動から、サントリーが水原さんをCMから降板させるというような事態にだけはならないでほしい、そう思います。日本の民度が問われているように感じます。

 人種差別についてはほとんど知識はもちません。しかし、同和地区差別問題については少し知っています。 

yama-mikasa.hatenablog.com