「読書生活 think it over を開設して半年が経ちました」
というメールが、はてなブログ様から届きました。今日(8月11日)で、このブログ開設から半年になります。読者のみなさまのおかげです。ありがとうございました。
ブログを始めたきっかけは、「コンビニでアフィリエイトの雑誌を立ち読みした」という不純なモノです。その雑誌には、ブログで成功するためには(お金を稼げるブログにするためには)、
・毎日書くこと
・1000文字以上書くこと
・3ヶ月書くこと
この3つが必要だとありました。そして、「これがどれだけ難しいか、やってみたらわかるだろうよ」という挑戦的な一文が添えられていました。「書くことは嫌いじゃない、やってやろうじゃないか」と、単純なわたしはこの一文にのせられたかたちでブログを始めました。
3ヶ月たち、この3つはなんとか達成できました。そのときの感想をここに書きました。読んでくださってもかまいませんが、もちろんお読みにならなくてもOKです。
この間に、アフィリエイトで稼ぐことの難しさ(とんでもない文才と労力、市場分析力などなど)や、アフィリエイトが万が一うまくいったとしても、会社にばれたら本業を失う可能性があることを知り、当初の「お金を稼ぐために」というブログの目的を急速に失いました。あれ~。
ところが、ブログを書くのをやめませんでした。ブログを書くということが、もはや生活の一部になっていました。書いていると自分の生活にはりが出る、といいますか。
そして、今日「読書生活 think it over を開設して半年が経ちました」というクラッカー付きのメールが送られてきました。てってれー!(効果音)。
自分で言うのも何ですが、毎日1000文字以上(おそらく一記事平均2000字くらい)の文章を、だれが読んでくれているかわからないのに、半年間休みなく書き続けるなんて、なかなかの「いかれっぷり」ではないかと思います。家人に言わせると「正気の沙汰ではない」そうです。
読者数も470人って、半年ではなかなかではないかと。えっへん!
まだまだブロガーを自称するのはおこがましいですが、これからブログを始めようという人のために、この半年でわたしが感じたことをえらそうに書かせていただこうと思いますので、よかったら参考にしてください。先輩ブロガーのみなさん、「半年お疲れさん。今日一日くらい、ゆるしてやるか」というあたたかい目で見過ごしてやってください。
ブログを続けるためにやったこと
1 ブログの軸を決める
生活の中で感じたことを書く、いわゆる雑記ブログで毎日書くのは至難の技です。書けたとしても、わたしのような一平民が書く雑感をだれが読んでくれるのか疑問です。有名人は、顔も見えるしどういう人かテレビを通して知っています。「あの知識人の考えを知りたい」とか「あの芸能人とつながっていたい」などと思ってフォロワーになるわけです。「人が先」で「記事はあと」です。
しかし、わたしのような一平民(しかも匿名)の文章は基本的にだれも興味がなく、読まれないわけです。おそらく本名をさらしても同じです。「アクセス数など気にしない」というのであれば雑記ブログでもいいのですが、ネットで公開している以上、「アクセス数を気にしない」なんていう人、いるのかな?というのがわたしの率直な感想です。もちろん、なかには大人気の雑記ブログがあります。そういう人の文章は個性的でおもしろく、魅力的です。「文章が先」で、その文章で人を引きつける、あっぱれです。そんな筆力があればいいのですが、わたしには無理でした。
そこで、わたしのような一平民の方は、「スポーツ」とか「カメラ」とか、何か自分のすきなものに軸をおいて書くことをおすすめします。書いている自分も楽しいですし、「そのことについてもっと勉強しよう」という気にもなります。書いているわたしには興味がなくても、「スポーツ」や「カメラ」をすきな人が自分のブログを読んでくれるでしょう。
わたしは本がすきなので「読書」を軸にしました。わたしには興味がなくても(当たり前ですが)、「この本知ってる」という人が読んでくれるかもしれません。「本なら無限にあるし、題材には困らない」という考えもありました。それが大きな間違いだと、しばらくして気がつくことになりますが(涙)。
2 アンテナをびんびんにはる 題材はいつ降ってくるかわかりません
本の感想といっても、本を読むのには時間がかかります。読み終わっている本の感想など、すぐ底をつきます。本棚には本がたくさんあるのに、感想を書けるような本となるとなかなか難しくて、すぐ弾切れです。がーん。ちーん。
そこで、生活の中から題材を考える必要が出てきました。それを本と結びつけるわけです。アンテナをはるとは、そうですね、魚を獲る網を背中につけてそれをピンとはりながら行動する、パタパタパタ‥。
仕事終わりにその網を回収します。その網には「ブログの題材になりそうなもののかけら」がひっかかっているので、それをはずしながら「これ、何だっけ」と考えて書く、そんな感じです。
ヒマなしになりました。でも、せっかちなわたしにはぴったりです。
3 本屋に行く
網にかかったその「ブログの題材になりそうなもののかけら」について調べるために、本屋に通いました。アマゾンも便利ですが、ブログなら断然本屋です。本屋に行くと、今売れている本がわかりますし、雑誌を開けば今話題の時事ネタや芸能ネタを仕入れることができます。
また、雑誌に連載されているコラムは、字数制限がある中、その題材についてきっちり書かれていて勉強になります。『文春』や『新潮』はもちろん、『ナンバー』(スポーツ)や『オーシャンズ』(ファッション)『dancyu』(グルメ)などもおもしろいです。『an・an』や『女性自身』なんかもときどき読みます。『女性自身』を立ち読みしている男‥。ずいぶん怪しく見えたはずです。
この蛭子さんの記事は『女性自身』のコラムだったと思います。蛭子さん、おもしろいですね。
4 文章執筆法の本をたくさん読む
勉強と読書ブログの題材仕入れもかねて、文章の書き方本を何冊も読みました。これでも、この半年でずいぶん上手になったんです。一番参考になったのは、これです。
記事を書くときに気をつけていること
1 批判的な記事は書かない。なるべくポジティブな記事を書く
人の悪口を書かないようにしています(中にはありますが‥)。読んでいてもあまりいい気がしないようで、そういう記事はあまり読まれていません。
2 感情を込めて書く
書くことも好きですが、みなさんのブログを読むことも好きです。その中で、わたしが読み入ってしまうブログは、その書き手の個性が表れているものです。ネットのやりとりも、対面でのコミュニケーションと同じだな、と思いました。対話もそうですが、書き手の熱が伝わってくる文章はおもしろいです。「感情は伝わる」というのは本当ですね。テレビ番組の「アメトーク」がおもしろいのは、そのテーマに対してこだわりをもつ芸人さんが、熱く語るからだと思います。どこかで聞いたことのあるような、書き手の見えないのっぺりとした話はおもしろくありません。
先に「攻撃的な記事は書かない」とあげました。熱く批判することも、「感情」ですからつい引き込まれます。しかし、顔が見えない匿名性を帯びたブログで書くのは違反かな、と思います。顔を出せばいいのか、本名をあかせばいいのか、といわれると困るのですが。本名をあかして文句ばっかり言ってる人も、やっぱり違うでしょう。
「読書生活」という名前のブログですから、本を題材にした記事を書くことを心がけています。ただ、おもしろかったところを引用しておしまいにするよりも(これも、中にはありますが‥)、自分の感情を出した記事の方がいいのかな、と考えています。例えば、司馬さんの『竜馬がゆく』は当たり前ですが、北海道で買っても沖縄で買っても、話の内容は同じです。北海道の竜馬が明治維新を生き抜く、なんてことはないわけでして。本の記事を書くからには、そこにわたしなりの感情をこめたいと思っています。下手に理屈をこねくり回すより、そっちの方が書いていて楽しいからです。
3 かんたんな言葉で書く
理屈をこねくり回さない、とか、漢字をなるべく使わない、とか、そういうことです。この半年で、「私」や「時」などの言葉を、それぞれ「わたし」「とき」とひらがなにするようにしました。あとは、一文を短くする、とか、同じ文末を連続して使わない、とか、「思う」はなるべく別の言葉にする、とか、読みやすい文章を書くように心がけています。
ブログ状況報告
だいたい、1日200~300人くらいの人に見てもらっています。一番多い日は900人を少し越えてるかな、というところです。1ヶ月の最高も8000くらいで、10000を越えたことはありません。1日1000、1ヶ月10000はわたしにとって大きな壁であり、目標です。
「読者数の割には少ないな」とお思いの方もいるでしょう。わたし、ほかの人のブログを見るのが好きでして、見たときにはスターをつけます。なので、その中の何人かの方がお返しに読者になってくださっているようです。わたしの記事がおもしろくて読者になっているというのではなく、あくまで「お返し」というかたちです。また、読者になってくれた方の何人かは、すでに「はてなブログ」の世界から卒業された方もいるのではないかと予想されます。
1 読まれている記事
1番読まれている記事がこれです。
わたしは青春小説が苦手です。なので、「わたしにも読めました」という気持ちで書きました。本当は歴史小説や重たい話が好きです。好きだからこそ、そういう特集を書くにはそれなりの時間が必要で、まだ書けていません。
2番はこれです。
読書についてはいつも考えています。とても思い入れがある記事です。
3番はこれ。
わたしの黒歴史です。
ただ‥。最近、毎日更新することに少し違和感を感じてきました。「自分で書き始めたことなんだから勝手にしろ」とお思いでしょうが、いきなり更新しなくなったら「さぼったな」と思われそうなので、宣言してからにします。
これからは更新を、週1~2くらいにして記事をもっと推敲します。あんがいまじめです。そのときそのときで自分の書ける一番のものを、なんていうと大げさですが、それくらいの気持ちで書いていました。しかし、パソコンに詳しくないし、ネットを介してのコミュニケーションに若干のおそれもあって(「炎上」とか聞くでしょう)、最初はおっかなびっくり書いていました。のちに、「炎上」とは有名にならないと起きないと知りました。
半年書き続けることで、まがいなりにも自分の文体のようなものができつつあるのを感じました。そして、その文体を通して今までの記事を見直してみると、目を覆いたくなる記事がいくつかありました。その記事も直したいのですが、直している時間がありません。
毎日更新しようとすると、そんなに量が書けません。以前書いたことについて、あとあとふっと新しい視点や、具体例が思い浮かぶこともしばしばです。しかし、そういう記事もほとんど付け足せず、新しい記事に取り組まないといけません。自分で満足いく記事を書くなら、一つのことにもっと時間と手間と頭を使うことになり、そのためには週1~2くらいがちょうどいいのかなあと思いました。
最後です。今まで書いた200記事の中で一番のお気に入りの記事です。やりたいことをやる、です。いい一日でした。今でもはっきり覚えています。