読書生活 

本もときどき読みます

「これ、将来何の役に立つの?」と聞かれたら、こう答えるようにしている。

 あなたが将来何かになったとするでしょう。そして、その山の頂に立っている自分を横から見たとします。

 こんな感じ。今、あなたはここにいます。f:id:Yama-Mikasa:20180706201149j:plain

 この山を「役に立つもの」と「役に立たないもの」に分けるとこうなります。

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 この、赤い部分だけをあなたは欲しがっているわけです。例えば、あなたがエンジニアを目指すなら、あなたにとって夏目漱石は「役に立たないもの」に分類されるでしょう。

 となると、あなたにとっての漱石はここ。

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 で、役に立たない部分を全部取るとこうなります。

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 漱石も漢文も二次関数も元素記号も、あなたが登る山の一部なんです。そういう義務教育レベルの知識や概念がないと、高くてしっかりした山にはならないし、登れても不安定ですぐ崩れます。

 それ以外にも、趣味に没頭したり、泣いたり笑ったり、勝ったり負けたり、だましだまされたりといった経験が、山を大きく頑丈にします。

 そもそも、将来何者になるかなんてわかりません。すべての経験は無駄にならない、とよく言うけれど、それはほんとのことです。

 坂本龍馬だって「道は1つじゃない。100だって1000だってある」と言ってます。「役に立つことしかやらない」なんて言ってたら、道は1つしかなくなる。他の選択肢をことごとく捨ててきたわけだから。でも、その生き方は息苦しい。たくさんの道を作るには、いろんな経験しないといけません。特に中学、高校くらいの経験は山の礎となります。

 

 わたしの登った山を特別に公開します。特別ですよ。

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 ホントはもっと低い山です。