あなたが将来何かになったとするでしょう。そして、その山の頂に立っている自分を横から見たとします。
こんな感じ。今、あなたはここにいます。
この山を「役に立つもの」と「役に立たないもの」に分けるとこうなります。
この、赤い部分だけをあなたは欲しがっているわけです。例えば、あなたがエンジニアを目指すなら、あなたにとって夏目漱石は「役に立たないもの」に分類されるでしょう。
となると、あなたにとっての漱石はここ。
で、役に立たない部分を全部取るとこうなります。
漱石も漢文も二次関数も元素記号も、あなたが登る山の一部なんです。そういう義務教育レベルの知識や概念がないと、高くてしっかりした山にはならないし、登れても不安定ですぐ崩れます。
それ以外にも、趣味に没頭したり、泣いたり笑ったり、勝ったり負けたり、だましだまされたりといった経験が、山を大きく頑丈にします。
そもそも、将来何者になるかなんてわかりません。すべての経験は無駄にならない、とよく言うけれど、それはほんとのことです。
坂本龍馬だって「道は1つじゃない。100だって1000だってある」と言ってます。「役に立つことしかやらない」なんて言ってたら、道は1つしかなくなる。他の選択肢をことごとく捨ててきたわけだから。でも、その生き方は息苦しい。たくさんの道を作るには、いろんな経験しないといけません。特に中学、高校くらいの経験は山の礎となります。
わたしの登った山を特別に公開します。特別ですよ。
ホントはもっと低い山です。