読書生活 

本もときどき読みます

横書き文書では英数字を半角にする 『99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ』河野英太郎

横書き文書では、英数字を半角にする。

 みなさんは、「2020年」派ですか?それとも「2020年派」ですか?数字を全角にしますか、それとも半角にしますか?。わたしは全角派でした。「2020年」だと、文字に比べて数字が小さくバランスが悪いかなと思っていたからです。

 ところが、この本では「半角にしろ」と言います。

横書きの資料は、英数字を必ず半角で入力してください。この統一をするだけで資料はぐっと洗練されます。全角英数字は、縦書きのみで使用すべきです。

理由を2つ挙げています。

1 グローバル標準で全角はありえない。

2 全角英数は見た目がスマートではない。

そうだったの?2の「全角英数は見た目がスマートではない」は個人の主観かもしれません。しかし、「グローバル標準では全角はありえない」って!そうだったの? 

 この本によると、先にあげたように西暦は

「2020年」ではなく、「2020年」。

そして、

「JAPAN」ではなく、「JAPAN」。

とのことです。

 出版関係に勤めている方には当たり前のことのようですが、わたしは初耳でした。勉強になりました。

 一般的にはどうなのか調べてみると、縦書きは全角、横書きは半角というパターンがやはり一般的のようです。数字は「一桁だと全角、二桁だと半角」というパターンもあるようです。9(全角)月12(半角)日というようにです。しかし、この書き方はパソコンが主流となった1990年代には少数派になっていった、とありました。

 新聞はどうかと言うと、こんな記事を見つけました。「横書きは半角」が基本姿勢のようです。 

digital.asahi.com

 なるほど、納得です。社内にルールがあればそちらに従うとよいのですが、なければ半角、ということのようです。

 

 その他には、「一貫性に注意する」「余白を3割ほどあけて」などとありました。

 「一貫性に注意する」というのは、同じ書類で「令和3年」と「2021年」を混同させない、ということです。また、「店舗」と「ショップ」というような同じ意味の言葉はどちらかにする、ともありました。これはわたしは気をつけています。

 「余白を3割ほどあけて」というのは、上下左右のスペースのことです。ブログにも横幅をめいっぱい取っている方と、余白をそこそこ残している方がいます。このはてなブログの最初の設定画面では「左右のスペースがずいぶん空いている」という印象をもったので、わたしは横幅のスペースを広げました。しかし、どうやら失敗のようです。

 この本にはこのような文章も載っていました。ああ、そのとおりだ、と思いました。

「資料は見た目でなく中身だ」という声が聞こえてきそうですが、「同じ中身なら少しでも見やすいものを作るべき」というのもまた真実です。神は細部に宿ると言いますが、こうした細かな部分にこそ、最大の配慮をすべきです。それが文書の完成度を高め、ひいてはあなたの評価を高めます。

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