読書生活 

本もときどき読みます

夢中になっている漫画

 今、夢中になっている漫画がある。伝説の殺し屋の物語「ザ・ファブル」だ。岡田准一主演で映画化もされている。この前2作目も上映された。まだ見てないけど。

 僕は腕力にコンプレックスがあるので、昔から圧倒的なキルスキルを持つ人間に憧れを持っていた。勘違いされたくないから言うのだが、「ろくでなしブルース」や「ルーキーズ」などのいわゆる不良ではなく、圧倒的なキルスキルを持った人間に憧れていた。例えば「トランスポーター」のフランクや「ミッションインポシブル」のイーサンが好き。ランボーは自閉症傾向(戦闘によるPTSDなのだが)にある上、ガチ過ぎて好きではない。ターミネーターはマシーンな上、パワーに頼りすぎる傾向にあり、キルスキルとは言い難い。ただ、プレデターは素晴らしい。人間ではないが、あのキルスキルは映画史に燦然と輝き続けるだろう。ユーモアを持ち合わせているところも魅力的だ。キルスキル好きと書くと、サイコなイメージをもつ人もいるかと思うけど、そこは否定しない。

 激しいアクションじゃなくてもいい。目に見えるかどうか、というくらいの細い針を服に仕込み、相手の前でこっそり抜いて刺す。藤沢周平の「隠し剣鬼の爪」方式だ。ただ、同じ藤沢周平の「必死剣鳥刺し」スタイルは嫌だ。自分の意識がないからだ。自分が死んでからキルスキルが発動するってのはどうも好きになれない。僕が好きなのは、そういう危機迫る感じの話ではない。

 隠し剣鬼の爪も、必死剣鳥刺しも映画化されている。武士の一分やたそがれ清兵衛ほどメジャーではないけれど、おもしろいです。秋の夜長の一候補としておすすめします。

 話をファブルに戻す。彼は、幼少期からボスに山に放り出され命のやりとりを仕込まれた生粋の殺し屋、現代のあずみ、といったところか。跡を残さず綺麗に殺す。

 映画もいいけど原作の方がおすすめです。絵はあまり上手とは言えないが、設定に惹かれる。痕跡を残さないプロの殺し屋が、ボスから佐藤という名前を与えられ、1年間普通の生活をする、という話。おもしろさが伝えられない僕の筆力のなさにガッカリします。暇な時読んでもらいたい。ホロリとします。22巻で長かった第一部が終了した。

 ただ、話が複雑になってきていることや、恋愛要素が入ってきていることには苦言を呈したい。僕としては、殺さない殺し屋、ファブル佐藤のコミカルさとキルスキルのギャップを楽しみたいのに、ここのところ、新宿スワンやウシジマくんのような半グレ漫画(ヤクザだが)の雰囲気が出てきている。ジャッカルをもっと出してほしい。🎵なんで、おれもやね〜ん🎵を連発させてほしい。見てない人にはさっぱり分からない話ですみません。

 キルスキル好きの僕だが、妻とひまわりを育てている。花は咲いたのだが、相変わらず種ができない。いったいいつできるのだろう。というか、できるのだろうか。これは、巨大な松ぼっくりではない。ひまわりのなれの果てだ。がんばれ、ひまわり。🌻

f:id:Yama-Mikasa:20210914174029j:image