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大谷翔平君に語録本はいらない 『不可能を可能にする大谷翔平120の思考』

すごいぞ!大谷翔平!

 1994年7月5日、岩手県生まれ。身長193㎝体重92㎏。近代プロ野球では不可能と言われた投手と打者を兼任する二刀流に挑戦し、プロ4年間で投手として39勝13敗、打者では2割7分5厘、40本塁打。

彼のすごさは、こんなものではないのです。

アメトーク『大谷翔平スゴイんだぞ芸人』 

 大谷君がどれだけすごいか、アメトークの『大谷翔平凄いんだぞ芸人』から補足します。

 大谷翔平君の2年目の成績を、投手部門と打者部門に分けて、それぞれメジャーリーガーのダルビッシュ選手と元ヤンキースの松井秀喜選手の成績と比較します。

大谷翔平君  投手成績 11勝4敗 防御率2.61 

ダルビッシュ      12勝5敗 防御率2.89

大谷翔平君  ホームラン10本 234打席

松井秀喜   ホームラン20本 569打席

 投手一筋のダルビッシュ選手と比較してもほぼ互角。松井選手とホームラン数を比較すると松井選手の半分と見えますが、打席数が松井選手は大谷君の2.4倍です。そこで大谷君の打席数を2.4倍するとなんと24本!投手ではダルビッシュを、打撃では松井選手を上回るというとんでもない逸材です。

『不可能を可能にする大谷翔平120の思考』 

 この大谷翔平君の言葉をまとめた本が書店に並びました。書名は『不可能を可能にする大谷翔平120の思考』。おそらく「ぴあ」株式会社の暴走ならぬ、暴投です。高価な紙を使ったオールカラーのそこそこ分厚い本で、持ち応えはありましたが読み応えはありません。大谷君にとっていいこと一つもなしです。

 「挑戦」「苦悩」「向上心」「素顔」「克己心」「哲学」という6つの章に別れています。『不可能を可能にする大谷翔平120の思考』ですから、120の言葉がこの6つの章にそれぞれ約20ずつのっています。全て目を通しましたが、引っかかる言葉が一つもなしです。最初の5つの言葉をそのまま引用します。

第一章「挑戦」

1「『誰もやったことがないことをやりたい』という気持ちがすごくあります」

2「投手の方が自信あります。勝った時は一番注目されますし、長所を活かすには投手かなと」

3「限界が見えるまでやっていきたいと思っています」

4「世界一のピッチャーと言われるようになりたい」

5「世界の歴史に残るような記録を作りたい」

がんばれ、大谷君。君にこんな凡百の言葉はいらない。わたしは応援してる。メジャーでも絶対活躍できる!

 野村克也監督も、最初は「二刀流は絶対に成功しない」と言っていましたが、今では応援しているとのこと。  

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