2018年の6月に、一人で鹿児島に行ってきました。鹿児島市内の観光旅行です。鹿児島空港に降り立ったときは興奮しました。
アメイジングな一人旅でした。この鹿児島旅行(鹿児島市内ですが)を振り返りつつ、鹿児島市内のおすすめスポットを紹介します。
市内めぐりのバスの時間を調べてから鹿児島市に入ったのですが、その必要はありませんでした。観光バスはたくさん走っていましたから。
おすすめ度は★で表しています。
西郷どん大河ドラマ館 ☆
アクセス 鹿児島中央駅から徒歩8分
入場料 大人600円 中学生以下300円
時間 10分
NHKの大河ドラマ「西郷どん」が好きでたまらない、鈴木亮平と心中したいという人以外はおすすめしません。大河ドラマ見てない人はほんとに行っちゃだめ。600円払って見られるのは、大河ドラマの「西郷どん」の撮影秘話とか、出演陣のサイン色紙などです。小柳ルミ子のサインもありましたが、だから何だ!という感じでした。歴史のことなんて何もありません。いやあ、びっくりしました。ほんとに何もない。
無印にしようと思ったのですが、あれ、★つけ忘れてるぞと思われると嫌なので、☆にしました。
でね、その近くにある「鹿児島維新ふるさと館」が半額の300円でその落差たるや月とすっぽんです。素晴らしいのですよ。
鹿児島維新ふるさと館 ★★★★★
アクセス 鹿児島中央駅から徒歩8分
入場料 大人300円 小中学生150円
時間 2時間
明治維新で活躍した鹿児島の偉人についてしっかりと説明してくれます。見ごたえがあり、2時間では足りないかもしれません。西田敏行主演の大河ドラマ『翔ぶが如く』のダイジェストや、幕末にヨーロッパに渡った若者を扱ったドラマはおもしろかったです。
特におすすめなのは、西郷隆盛の娘さん?のインタビューテープです。西郷隆盛の日常生活の様子を訊ねるインタビュアーの質問に答えているのですが、この方の話す鹿児島弁がとても美しく、また、何を言っているのかさっぱりわかりません。島津入道を彷彿とさせる薩摩言葉に感動しました。鹿児島市内のホテルやお土産物屋さんの話す言葉は、アクセントに少し癖はあるものの何を言っているのかわからないなんてことはありませんでした。
鹿児島のお土産物屋さんで、年配のお店の方に「思ったより鹿児島弁のなまりが少ないのはどうして?」聞くと、「人の移動も激しいし、テレビの影響もあって、もう昔のような鹿児島弁を話す人はほとんどいないよ」とのことでした。もしかしたら、このテープの音声が、最後のネイティブ鹿児島弁かもしれません。
城山周辺 ★★★
西南戦争最後の戦場です。わたしは城山展望台で100円入れて望遠鏡を覗きましたが、そこまでする必要はなかったかな?城山展望台まで観光バスで行き、そこから、西郷洞窟、西郷終焉の地、薩摩義士碑、黎明館と歩きました。地図で見るとどこでバスを降りるか迷いますが、この山は勾配が急ですから展望台まで一気にバスで上がることをおすすめします。
城山展望台 ★★★
アクセス 鹿児島中央駅からバスで20分
入場料 無料
時間 10分
展望台からの眺めがきれいです。近くには、昭和感がたっぷり漂うお土産屋さんがあります。景色がいいので連れがいてもOKです。
西郷洞窟 ★
アクセス 鹿児島中央駅からバスで15分
入場料 無料
時間 5分
西郷が風雨をしのげるように、山の側面をけずった場所。城山展望台から徒歩5分ほどです。洞窟以外、特になにもありません。6月の平日だったからでしょうか、わたし以外誰もいませんでした。歴史に興味のない連れがいる場合はカットした方が無難かもしれません。
西郷終焉の地 ★★
アクセス 鹿児島中央駅からバスで10分
入場料 無料
時間 10分
西郷が別府晋介に介錯してもらったという場所です。西郷洞窟から徒歩5分ほど。「しんどん、もうここでよか」はここです。しかし、ここも他にはなにもありません。
薩摩義士碑 ★
アクセス 鹿児島中央駅からバスで10分
入場料 無料
時間 5分
江戸時代の宝暦治水事件でお亡くなりになられた薩摩藩士を祭った碑です。宝暦治水事件をご存じの方は行く価値ありです。この事件について詳しく知りたい方は、杉本苑子の『孤愁の岸』をお読みになることをおすすめします。
鹿児島県歴史資料センター黎明館 ★★★★
アクセス 鹿児島中央駅からバスで20分「薩摩義士碑前」下車すぐ
城山展望台から徒歩10分ほどです。
入場料 大人310円 高校生190円 小中学生 120円
時間 1時間半~2時間くらい
鶴丸城跡に幾度の変遷を経て建てられた博物館です。鹿児島観光の下調べをしていても、ここによって鹿児島の歴史をおさらいすることを強くおすすめします。観光客がほとんどおらず、ゆっくりじっくりと鹿児島の歴史を学ぶことができます。歴史の深さと、資料の豊富さに、ただただ圧倒されました。1~2時間くらいはほしいですね。目の前には天璋院の像があります。
仙厳園 ★★★★★
アクセス 鹿児島中央駅からバス20分 「仙厳園前」下車
入場料 大人1000円 小中学生500円 さらに+で、御殿 大人300円 小中150円
時間 2時間くらい
1658年19代薩摩藩主・島津光久によって築かれた別邸です。約50,000平方メートルの敷地面積で、桜島を築山に錦江湾を池に見立てた雄大な景色がとても素晴らしいです。反射炉跡を含む旧集成館は2015年に世界遺産に登録されており、ぜひ見ておきたい場所です。
1000円と高い上に、御殿はさらに300円と割高に思いますが、御殿はかなりおすすめです。島津斉彬や島津久光、その息子の島津忠義たちが実際に生活していた場所です。昭和天皇の皇后様は忠義の娘ですから、里帰りで昭和天皇と皇后様はここで泊まっています。
桜島 ★
アクセス 鹿児島港からフェリーで15分
入場料 フェリー代 大人160円 小学生以下80円
時間 2時間くらい
24時間営業のフェリーに乗り桜島に行きました。近づく桜島に期待が高まります。しかし、結果的に一番興奮したのは行きのフェリーの中でした。
周遊観光バス(サクラジマアイランドビュー)に乗り、島内を一周しました。ポイントに到着すると、「ここでは5分停車します」「ここでは10分停車します」とアナウンスがあります。5分経ったら出発するからそれまでに戻ってきてね、ということです。やけに短いな?と思いましたが、バスを降りて納得です。展望広場と言っても何もすることがないのですよ。たとえば、長渕剛のコンサートが行われたことを記念して作られたという赤水展望台。ここにあるのは長渕のモニュメントだけです。わたし、長渕好きなんですよ。でも、さほどテンションは上がらず。ちなみに、一緒に下りたアジア人の家族連れは全く見てませんでした。
桜島は「遠くで見る」これで十分かな、という気がします。
この写真が、赤水展望広場にある長渕剛モニュメント「叫びの肖像」です。
知覧特攻平和会館 ★★★
アクセス 鹿児島中央駅からバスで1時間19分
入場料 大人500円 中学生以下300円
時間 1時間
第二次世界大戦時、沖縄戦における陸軍特攻基地があった場所に建っています。永遠の0に出てくる特攻隊基地は、ここではなく海上自衛隊鹿屋航空基地です。この平和会館は特攻に出た若者の資料を多くそろえ、戦争の悲惨さを訴えています。わたしは行ったことはないのですが、鹿屋基地は自衛隊基地だけあって見る人に「国防」を強く意識させる作りとなっているとのことです。行きたかったのですが、いかんせん遠いのです。鹿屋に行くとなったら1日全部つぶすことになるので、知覧にしました。
靖国神社に足を運んだことのある人にとっては、目新しいものはありません。ただ、行ってみる価値はありです。