読書生活 

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中の橋 金沢の風情が全て詰まった橋

中の橋とは、北陸金沢の主計茶屋街前を流れる浅野川にかかる木造橋です。車や自転車は使用禁止、というより入れません。中の橋、これほど美しい橋を見たことがありません。

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日中の鈍色の日差しが、いつの間にか弱く凛とした冷たい風をはらんだ夕闇と交替した夜。中の橋に立つ。

 

浅野川の水面には、川縁の茶屋街からもれる灯りがぼんやりと。眼前には浅野川大橋が。

 

カランコロンと音を立てて下駄で歩きました。幻想的な世界に没入して、視界も聴力もぼんやりしてきます。

 

何の話をしているのかって?

 

妻が元気になりました。まだ、服薬中ではありますが、笑顔も少しずつ見られるようになりました。どこか行きたいところはありますか?と聞いたところ、「金沢の茶屋街に行きたい」と言います。

 

茶屋街付近の町屋を一棟貸りしました。北陸新幹線を使いました。雪道が苦手な上に、先日、運転中にガードレールをしこたまぶつけて、我が愛車は廃車となったのです。

 

橋を渡ると健康になるのだそう。彼女の体調がもっとよくなりますように。

 

コロナ禍の中の旅行記に不愉快な思いをなさった方がいるかと思います。ごめんなさい。僕たちにとっては、今じゃなきゃだめだったんです。

 

来年も、よろしくお願いします。コロナが早く終息しますように。