読書生活 

本もときどき読みます

冬の表現。小説で使われている冬の表現を集めました。

雪や寒さ、霜などの冬の表現を、実際の小説から拾いました。随時更新していきます。 浅田次郎 井上靖 遠藤周作 梶井基次郎 佐藤多佳子 司馬遼太郎 太宰治 藤沢周平 梨木香歩 夏目漱石 三浦しおん 三島由紀夫 宮部みゆき 山崎豊子 山本有三 吉村昭 浅田次郎 …

絶対おすすめな推敲の技術 どんな文章も名文に変わる。

推敲にはいくつかのポイントがありますが、見逃しがちなのが、修飾語の並べ方です。知ってさえいれば、駄文が名文に早変わりです。 修飾語と言っても、多岐にわたります。この記事では、ある単語を説明する言葉、とし、誤解を避けるため、修飾語を「係る言葉…

『バーナード嬢曰く』感想 読書家風名言が胸に刺さる。

『バーナード嬢曰く』という漫画を読みました。この『バーナード嬢曰く』に出てくる、読書家を気取る主人公の女子高生「町田さわ子」と、彼女のまわりにいる個性的な本マニアのやりとりがとてもおもしろい。なぜ町田さわ子の「バーナード嬢」は、アイルラン…

修飾する語と修飾される語をくっつけろ 『日本語の作文技術』本多勝一

本多勝一『日本語の作文技術』から学ぶ 『日本語の作文技術』という本があります。40年以上前に、朝日新聞の記者だった本多勝一さんが書いたものです。 一度読んだことがあるはずなのに、今読んでも「目からウロコ」な作文技術がぎっしりつまっています。…

『羆嵐』吉村昭 本に引き込まれ自分が消えてなくなる体験ができる本

『羆嵐』、吉村昭作品の最高峰の一つです。作品を読めば、作者の人柄がなんとなくわかります。作品作りに妥協がなく、登場人物に浮かれた部分がなく、それでいて窮屈ではない。吉村昭さんは、自分の生き方をきっちり守る職人タイプの作家です。 まだ、読んで…

名言はこう言え!効果的な名言の使い方 

名言を使うタイミング 『バーナード嬢曰く』という漫画があります。読書家風を気取る女子高生が主人公の漫画です。その漫画に、名言について書いてありました。 名言を使うタイミング 名言はカウンターで出せ カウンターを決めるための3条件 わたしのお気に…

夕方の表現。夕方の表現を小説から拾いました。

芥川龍之介や島崎藤村らが実際に小説で使った夕方の表現を集めました。随時更新していきます。 芥川龍之介 浅田次郎 小川洋子 大岡昇平 梶井基次郎 北村薫 重松清 司馬遼太郎 島崎藤村 太宰治 谷崎潤一郎 角田光代 梨木香歩 夏目漱石 藤沢周平 三島由紀夫 水…

『島抜け』吉村昭 江戸末期に種子島から脱出する話が、とんでもなくおもしろい

みなさん、想像して読んで下さい。 島抜け 大坂で捕まった 種子島着 死人が出た 島抜け 漂流 島が見えた どうやって日本に帰ろうか 日本に帰ってきた 欠けた椀 飢饉で飢え死にしそうになる話 嫁の里追い 代官所がすすめる藁餅 村から脱出 島抜け 大坂で捕ま…

英語に聞こえると言われている日本語が本当に通じるのか片っ端から試してみた

英語の成績が全くダメで苦労しました。大人になって、「英語表記の上に英語の発音を日本語(カタカナ)で書くのはだめな勉強の仕方である」と聞き、ショックを受けました。英語の水「water」を「ウオーター」とアルファベットの上に書いていたのです。 とこ…

バズらせる技術

ブログ生活をさらに充実させるために、『世界一やさしいブログの教科書1年生』という本を買いました。全部で286ページの分厚い入門書です。最後の章に「バズらせる技術」とありました。わたし、バズったことなし。なになに、これは読まないと。 意識してバ…

紅葉の表現。小説で使われている紅葉の表現を集めました。

夏目漱石や太宰治が実際に小説で使った紅葉の表現を集めました。随時更新しています。 井上靖 夏目漱石 太宰治 森鴎外 三島由紀夫 司馬遼太郎 吉村昭 藤沢周平 上橋菜穂子 梨木香歩 浅田次郎 北村薫 井上靖 樹林地帯である。トウヒ、ブナ、マカンバ、シラビ…

厳選5選 戦国時代がわかる小説

おすすめ歴史本 戦国時代を小説で読もう 「戦国時代に興味あるけど何から読んでいいのかわからない」「戦国時代を専門書ではなく小説で読みたい」という人に向けて、戦国時代を舞台にした小説を5冊あげました。 戦国時代と言えば、織田信長、豊臣秀吉、徳川…

座右の書を聞かれたらこの本をあげておけば間違いない

座右の書とは 「座右の書は何ですか?」と聞かれて困ったことはありませんか?そんなあなたにおすすめな本が『名人伝』です。『名人伝』を一読し、次に座右の書を聞かれたら、「中島敦の『名人伝』だよ」とどや顔で答えましょう。 座右の書とは 『名人伝』中…

大谷翔平君に語録本はいらない 『不可能を可能にする大谷翔平120の思考』

すごいぞ!大谷翔平! 1994年7月5日、岩手県生まれ。身長193㎝体重92㎏。近代プロ野球では不可能と言われた投手と打者を兼任する二刀流に挑戦し、プロ4年間で投手として39勝13敗、打者では2割7分5厘、40本塁打。 彼のすごさは、こんなものではないのです。 …

ハリーポッターのローリング先生と、あなたのお父さん、ひとりしか助けられないならどちらを助けますか?

功利主義とは トロッコ問題 5人か1人か 無人島で友人と約束したケース 倫理理論の一つに功利主義というものがあります。 功利主義とは この功利主義とはジェレミー・ベンサム(1748-1832)という偉い人が最初に定式化した倫理思想である‥とありますが、難…

蝉の鳴き声。小説で使われている蝉の表現を集めました。

三島由紀夫 夏目漱石 梨木香歩 吉田修一 浅田次郎 森鴎外 佐藤多佳子 小川洋子 北村薫 吉村昭 角田光代 三島由紀夫 物音のたえた石畳には躑躅の低い硬質の影が映り、蜂の羽音だけが、眠っている午後の時の寝息のように聞こえている。『翼』 夏目漱石 私はそ…

『昆虫すごいぜ!』の香川照之と安部公房の『砂の女』の主人公を比べてみた

『昆虫すごいぜ!』の香川照之が凄い 『昆虫すごいぜ!』という番組があります。香川照之扮するカマキリ先生が、昆虫について熱く語る番組です。51歳のおじさんが、カマキリの被り物(自ら監修したものだそうです)を着て、様々な昆虫について語り、捕獲し、…

「あなたはあなたのままでいい」という言葉の正しい使い方

鶏鳴狗盗 余人を持って代えがたい異能 自分にしかない能力などない 『噛みきれない想い』鷲田清一 あなたはあなたのままでいい 鶏鳴狗盗 鶏鳴狗盗という言葉があります。「馬鹿げているように見える特技も、どこかで役に立つかもしれないよ」という意味です…

「どうして本を読んでるの?」と聞かれたときの一番クールな答え方

「どうして本を読んでるの?」 なんて答えたらいいんでしょう。「読書はしないといけないの?」という質問とは少し違う気がします。少し前、「大学生の本離れが進んでいます」というニュースが流れました。新聞でもたくさん意見が出ました。わたしもブログで…

「そういうおまえはどうなんだ」ブルゾンのwithBへの態度に思うこと

ブルゾンとwithBの関係性について 「そういうおまえはどうなんだ」 『職業としての小説家』村上春樹 うちの息子の反論 テレビにブルゾンとwithBが出ていました。スタジオには、劇団ひとりさんや千原ジュニアさんがいました。ブルゾンとwithBの関係性について…

読書家に見られたいけど本は読みたくない、そういう人はこう言え!読書家風の振る舞い方

「ねえ、トマス・ピンチョン読んだことある?」 と聞かれたら、なんと答えますか? トマス・ピンチョン?ピンチョン?知らん、全く知らん。でも、この場面でそう言えない、こんなとき、何と言えばいいか。 「ねえ、トマス・ピンチョン読んだことある?」 読…

努力の格言 終着点

努力は必ず報われると言うけれど、という話です。 王貞治「努力は必ず報われる」 東大合格=最も努力した受験生なのか フィギュア指導者山田満知子「オリンピックは努力の上に運が必要」 ウサイン・ボルト「才能のある人のなかで一番努力した人が頂点に立つ…

テレビを観ないプロフェッショナルはいても、本を読まないプロフェッショナルはいない

『逆境の中で咲く花は美しい』工藤進英 NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」に二度出演した医師は希代のはみ出し者だった。がん患者の救世主の生きる哲学 掲載されている言葉がほどよく響きます。語録本、便利ですよね。よく立ち読みします。そして、気に入…

『名人伝』 中島敦 まだ未読のあなたがうらやましい。芸道の深淵を覗き得る本。

『名人伝』 天才中島敦の傑作 久しぶりに骨太な本に出会えて軽く興奮しています。『名人伝』の解説に「中島敦の小説は解説などなくても芸術として自立している」とありますが、同感です。どの小説も、「解説などなくても芸術として自立している」作品ですが…

文豪の描く夏の表現

夏の表現を文豪の小説から拾ってみました。一口に「夏」と言ってもその表現の方法は小説家によって様々です。随時更新しています。 安部公房 有吉佐和子 川端康成 北原白秋 司馬遼太郎 太宰治 谷崎潤一郎 夏目漱石 藤沢周平 三島由紀夫 森鴎外 吉村昭 安部公…

ドイツ人と日本人の違い

「なぜ」が大好きなドイツ人と、つべこべ言わずにやる日本人 とことん「なぜ」を追求するドイツ人 きょろきょろする日本人 『読書について』ショーペンハウアー 日本人とドイツ人の違いについてよく分かる名著3冊 朝日新聞9月20日朝刊で、「ドイツ人はなぜ…

秋の表現。プロの描く秋の表現を集めました。

夏目漱石や太宰治などが実際に小説で使っている秋の表現を集めました。随時更新しています。 有吉佐和子 井上靖 川端康成 北原白秋 司馬遼太郎 島崎藤村 太宰治 中島敦 夏目漱石 藤沢周平 三島由紀夫 森鴎外 山本有三 吉村昭 有吉佐和子 あの秋空が雨雲で掩…

戦国武将のボーイズラブは奥が深い

織田信長がバイセクシャルだったという話は有名です。今はやりのボーイズラブ(男色)は、戦国武将の間では珍しいものではなく、一般的に受け入れられていたようです。森蘭丸を愛した信長だけでなく、今川義元や伊達政宗、徳川家康など、男色の逸話がある武…

司馬史観とは何か 

司馬史観 司馬作品の真偽について 司馬作品にある話は本当なのか 司馬史観 司馬史観という言葉があります。 司馬史観とは、 歴史小説家である司馬遼太郎の一連の作品に現れている歴史観を表した言葉。 端的に言えば「合理主義を重んじる」ということが前提と…

『人間失格』 太宰治

とんでもなくネガティブ 約20年ぶりに読みました。わたしは今、「文豪の描く季節の表現を拾う」という作業にはまっています。待ち時間があったので本屋で立ち読みしました。今の書店って意外と文豪の本が少ないんですよ。季節の表現を追いつつも、この本なか…