読書生活 

本もときどき読みます

インプットとアウトプットのバランスは?

『アウトプット大全』書評 『アウトプット大全』書評 成長はアウトプットの量で決まる。 インプットとアウトプットの黄金比は3:7 『アウトプット大全』という本を読みました。啓発本?ハウツー本?の一つですが、中年が読むとざわざわするくらいおもしろ…

数学の神はわたしに微笑むどころか尻を向けている。『フェルマーの最終定理』

『フェルマーの最終定理』という数学の話を読みました。積ん読どころか積まれていることすら忘れてました。「慶応大の院生が新しい三角形の定理を証明した」という記事を新聞で読み、その記事の中にこの『フェルマーの最終定理』が出てきたので、確かあった…

子どもの前でおろおろする先生が好き。

二十四の瞳に出てくる大石先生が好き ちょっと前にこういう記事を書きました。 www.yama-mikasa.com 体罰するな、人を殴るな、という内容です。 二十四の瞳っていう本があります。この話に大石先生という方が出てきます。女学校を出たばかりの若い先生で、教…

老後どころか今もありませんけどね。『老後の資金がありません』感想。

「ライフプラン」研修会にて 先日、40半ばの社員が集められて、「ライフプラン」なるお題の講習を受けました。一人一人にタブレットが渡されて、そこに家族構成や世帯収入などの基本データを入力した後、「車は何年に一度買い替えるつもりか」「子どもの結婚…

『黒書院の六兵衛』浅田次郎 正体とかそういうのあまり考えない方がいいよ。

おもしろい小説を久しぶりに読みました。浅田次郎の『黒書院の六兵衛』です。 あらすじ 城内になぜか居座る男 的矢六兵衛 的矢六兵衛 あんたは一体誰? あらすじ あらすじは簡単です。上巻の背表紙より。 江戸城明け渡し迫る中、開城のため、官軍のにわか先…

戦争文学を読んでみた。小説『野火』大岡昇平 感想

『野火』持ってますけど買い直して再読。 『野火』…家にありますが、買い直しました。 終戦記念日に近いこの時期、テレビでは戦争をあまり取り上げなくなりました。意外と出版社はがんばっているようで、本屋には戦争文学が並びます。応援する気持ちを込めて…

顔を焼いてまで逃げた高野長英。『長英逃亡』吉村昭

逃げる長英、追う幕府 切放しとは 硝石精で顔を焼く 逃げる長英、追う幕府 吉村昭の『長英逃亡』を久しぶりに読みました。日本有数の蘭学者である高野長英の6年4か月にわたる緊迫した逃亡劇が、緻密に描かれています。 江戸末期、鳴滝塾のエースとして活躍…

猫の交尾は正常位なのだ。梶井基次郎『交尾』のススメ。

猫のまぐわい 真夏のような暑さの中、うちの近所は恋の季節のようです。といっても、人間ではなく地域猫の話。23時、ワールドカップの試合が始まるころ、うちの家のまわりでも猫たちによる負けられない戦いが始まります。 フギャー!フギャ―!シャー!フギ…

司馬遼太郎は織田信長のことをどのように評価していたのか。 

司馬遼太郎の作品には、『国盗り物語』や『太閤記』など織田信長が出てくるモノが多いです。それらの作品を読めば、うっすらと司馬遼太郎の織田信長観が読み取れます。『司馬遼太郎の考えたこと』や『この国のかたち』などのエッセイには、『国盗り~』など…

梶井基次郎のゴリラ顔について。少年の日の思い出。

『汚れちまった悲しみに』 今から30年前、中学の同じクラスにイケすかない奴がいました。文学少女を気取っていて、いつも机の上に何らかの文庫本をカバーもかけずに置いていました。よく置いてあったのが、中原中也の詩集『汚れちまった悲しみに』です。 …

猫に顔を踏まれたいと思っているのはわたしだけじゃない。

肉球に魅せられて うちに猫が来てからもうすぐ半年になります。 www.yama-mikasa.com 猫は美しい。1日見ていても飽きません。丸みを帯びた流線型のフォルムに、隙も無駄もない香箱スタイル。整った顔立ちに滑らかな尻尾。うーん、たまらん。 中でも肉球が一…

『光る壁画』吉村昭 小田原に家があるのに渋谷に単身赴任して奥さんをキレさせる男の話

吉村昭の『光る壁画』を読みました。世界初の胃カメラを開発した日本人の物語です。この物語の主人公、曾根菊男さんの単身赴任生活の苦悩がとてもおもしろい。 昭和25年頃の話です。菊男さん(28)は胃カメラ開発の研究員として渋谷で働いています。妻の…

【10問】 全部読めたら書店員?読書好きしか正解できない漢字クイズ 

文豪の作品の中から難易度の高い漢字を拾いました。お暇なときにどうぞ。答えは記事の最後にあります。 1 森鴎外:1862 - 1922 2 水上勉:1919- 2004 3 司馬遼太郎:1923-1996 4 川端康成:1899-1972 5 夏目漱石:1867-1916 6 藤沢周平:1927-1997 7 …

司馬遼太郎は徳川家康をどう評価していたのか。

高級官僚 徳川家康 家康の好み。家来の娘や未亡人が好き。 家康の演技力。 どうして家康は、多くの豊臣大名の上にたてたのか? 功罪が大きい。 爪を噛む。 位の高い女性に興味なし 女好き 健康のために運動をした最初の人物 「浜松」の名付け親 大便をもらし…

プロから学ぶ言い回し。小説で使われている梅雨の表現を集めました。

太宰治や夏目漱石らが、実際に小説で使っている梅雨の表現を集めました。随時更新していきます。 夏目漱石 三島由紀夫 梨木香歩 北村薫 藤沢周平 吉村昭 有吉佐和子 夏目漱石 梅雨に入って23日すさまじく降ったあげくなので、地面にも、木の枝にも、埃らしい…

『かがみの孤城』の感想文 不登校児を勇気づける魅力的なファンタジー

かがみの孤城、500ページを越えるハードカバーで重さは514gで値段は約2000円。非力なわたしが気軽に持ち運びできる重さではなく、ヒラのサラリーマンが気軽に買える価格でもなく、いつも文庫のわたしがこの本を購入したのは、魔が差したとしか思…

謙遜や自虐もほどほどに 三島由紀夫『不道徳教育講座』

「俺、ハゲてるだろ?」ってはげてる人に言われたとします。どう答えますか? ①「そうですね」 ②「少し薄いけど、あまり気にすることないよ」 ③「年取ったらみんなそうなるって」 ④「そんなことないよ」 ⑤「どこが?ふさふさじゃん。毛量多すぎて佐藤浩一か…

本棚の整頓をした

本棚を整頓することに 先日、本棚の整頓をしました。高さもあって、福のよい遊び場となっていたのですが、この前の連休の夜、すごい音を立てて本が雪崩を起こしました。ドドドドドって。福は間一髪で難を逃れたのですが、何かあってはまずい、と、重い腰をあ…

飛脚と早籠と早馬、一番速いのはどれ?江戸の情報伝達手段について

飛脚、早駕籠、早馬、この3つの情報伝達手段の速さを比べてみました。 飛脚 早籠 早馬 飛脚と早籠と早馬、どれが一番速いのか? 飛脚 手紙を書いてそれを飛脚に渡す。すると、各宿場町に待機している飛脚がその手紙を受け取り、また次の宿場町目指して走り…

司馬遼太郎が語る豊臣秀吉

選挙の神様 豊臣秀吉 応仁の乱がなければ秀吉の奇跡はなかった 大坂城は大きすぎた 秀頼は秀吉の子どもではなかった? どうして秀吉は明征伐を行ったのか? 軽度のパラノイア 秀吉が朝鮮国王に送った国書 秀吉の明征伐を無視し続けた徳川家康 司馬遼太郎作品…

運の引き寄せ方 『野村の悟り』野村克也

人格を備えている人間には、神様が味方してくれる 成績だけでなく 取り組む姿勢が真摯で、 みんなに尊敬される 人格を備えているから 神様が味方してくれる わたしには、「このピッチャーは本当に運がいい」と感じさせられたピッチャーがふたりいた。ひとり…

文豪から学ぶ言い回し。文豪の小説から春の表現を集めました。

実際に小説に使われている文豪の表現を集めました。随時更新しています。 有吉佐和子 司馬遼太郎 太宰治 谷崎潤一郎 夏目漱石 藤沢周平 三島由紀夫 水上勉 吉村昭 有吉佐和子 うららかな春であった。加恵は井戸端で濯ぎ洗いをしていた。のどかに小鳥の声が聞…

司馬遼太郎の『新史 太閤記』にある柴田勝家のちょっといい話。

織田四天王 凄いんだぞ!柴田勝家 信長、秀吉、家康と比較され、案外あなどられがちな武将ですが(そんなことない?)、織田四天王の一人に数えられるほどの有能な武将です。ほんとは凄いんだぞ。 秀吉とはうまが合いませんでしたが、秀吉は織田家の家老とし…

プロから学ぶ言い回し。小説で使われている春の表現を集めました。

桜や雪融けなど、実際に小説で使われている春の表現を集めました。随時更新していきます。 筍 月 葉 桜 雪融け 風 花 梅 芝 鳥 桃 草 雨 筍 春は竹の秋。竹林は孟宗竹であるので、竹の背丈は随分高い。藪の中に入ると空気は清新そのもの、高い空は細くなった…

こんな拷問は嫌だ。江戸時代の拷問。『桜田門外ノ変』吉村昭

礫責め、石抱き。江戸の拷問は強烈だ。 吉村昭の『桜田門外ノ変』を読みました。大河もちょうど今、井伊直弼が暴れてますし。中学校の教科書にも載ってるくらいの有名な事件ですが、吉村昭にかかると、事件に至るまでのあれこれを何台もの隠しカメラで見させ…

リアル 名言集 前を向く言葉

勇気と元気が出る言葉 『リアル』は、1998年から不定期に連載されている井上雄彦による漫画です。障害や車いすバスケットボールに関して、障害の受容や周囲の葛藤がその名の通りリアルに描かれています。 井上雄彦には、バスケットを題材とした『スラムダン…

『論語』の名言を8個あげてみた

『論語』とは 『論語』とは 『論語』8の名言 孔子とは ブッダと同時期の人 大きくて強い 「四十にして惑わず」。論語の有名な一節です。孔子の弟子たちが、孔子の死後、孔子の言動を弟子たちが思い出して書いたものが『論語』です。古典の中の古典で『大学…

宦官(かんがん)とは?手術はどうやるの?

宦官とは、去勢された小吏のことを言います。宦官は、はじめは捕虜を去勢してその仕事につかせていましたが、後に志望者も出るようになりました。この宦官制度や去勢手術について迫ります。 宦官とは 特に中国で広まった制度 宦官とは 特に中国で広まった制…

『八甲田山 死の彷徨』新田次郎 冬山で凍死しないためには

雪山で死なない方法 青森の陸軍第五連隊が、雪中の八甲田山で遭難して、ほとんど全員(約200人)が凍死するというなんとも暗い本です。吉村昭を彷彿とさせる新田次郎の記録文学です。 日露戦争間近となり、猛烈な寒さが予想されるロシアでいかに戦うことがで…

『極北に駆ける』 植村直己から学ぶ犬のしつけ方

植村直己 偉大な冒険家 あまりの寒さに車のハンドルを握る手も動きづらい。朝の温度は3度。異常気象とはまさにこのことです。多くの富豪の避寒地として愛されてきた小田原も寒い(涙)。 「極寒」と言われる世界を読めば少しは気がまぎれるかと思い、その手…